郷土博物館へ行こう!

実は今ワタクシ、旅行に出ておりまして。
前回と今回の記事&マンガは、事前の予約投稿でお送りしておりマス。
ご訪問くださった方。帰宅しましたら、そちらのブログに遊びに行かせていただき
ますので、それまでは行けずにスミマセン。

さて、今回は「夏休み特別企画」。
まぁー、恒例の「番外編」ね。

このブログの舞台であり、ワタクシの住んでおります東大和市に「東大和市立
郷土博物館」
ていうのがあるんですが、そこで今、特別企画展を開いているとの
情報が飛び込んでまいりました!

138a.jpg

おおぉーーーーッ
東大和の歴史展「激動の幕末・明治期を探る」
まさに、このブログのテーマにピッタリじゃなくちゃって!?
というワケで、今回はこちら企画展のレポートでありんす。
では早速、みんなで見る見るミルフィーユ!

郷土博物館は、東大和市の北部、旧青梅街道の近くにあります。
駅から離れているのがネックですが、西武線東大和市駅からイオンモール行き
のバスに乗って「八幡神社」で下車。
あるいは、多摩モノレール上北台駅からコミュニティーバスで、やはり「八幡神社」
下車。上北台駅から歩いたら20分くらいかな?
駐車場はありますですよ。

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中央にあるドームは、緊急時には二つに割れて中から巨大ロボットが出動します。
・・・・・・・ウソです。
プラネタリウムです。

中へ入りますと、正面の奥が企画展示室になっています。
館長さんがいらしたので、ご挨拶。昭和の名バイプレイヤー睦五郎バリのイイ男。
なんと、当ヘッポコブログをご覧になっておられるそうで、まことに恐縮いたしました。
「マンガもついてるやつですよね」
ひゃ~~~ッ!!お恥ずかしい限りデスッ!

ちょうど人のいない時間だったので、館長さんが案内してくれました。
優しく、ナイス・ガイな館長さんです。

展示品は、東大和市の旧家や博物館に保存されている、幕末から明治にかけての
品々ですが、特に農兵に関するものが多いのが今回の展示の特徴です。
写真ではご紹介できませんので、今回はワタクシが展示品のいくつかを絵に描いて
みましたので、そちらをご覧ください。
稚拙な絵で、ワリーネ、ワリーネ、ワリーネ・デートリッヒ。

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まずこちら、韮山笠です。
農兵といったらコレ、というくらい農兵には欠かせない笠ですね。
農兵の提唱者江川太郎左衛門さんが考案したことから、江川さんの地元の
名をとってそう呼ばれます。
二つに折畳めるのが特徴なんですが、それもそのはず。この笠はコヨリを
編んでできているのです。表面には雨をはじき、強度を高めるように漆を塗って
いますが、コヨリでしょ。ヤワいんじゃないの、と思ってたんです
今回館長さんのご好意で手に取らせていただいたんですが(よい子はマネしちゃ
ダメだお)、意外に堅くてしっかりしているのに感心しました。
絵ではわかり辛くなっちゃいましたが、「違い鷹の羽」の紋が描かれていました。
持ち主の家の紋でしょうか。


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こちらは農兵服ですね。
黒一色で学生服のようなデザインです。金ボタンがひとつ残っていました。
ボタンになにか模様が入ってましたが、何かはわかりませんでした。
館長さんが仰るには、展示用に男性サイズのマネキンに着せたようなんですが、
絵でもお分かりのようにキツキツです。袖も短いし、服の前は留まらないでしょう。
チョッキも展示されていますが、こちらも「子供用か?」と思うほど小さいです。
当時の日本人の身体の大きさが分かります。

img010c.jpg

蔵敷組合幟です。
畳一畳くらいの大きさの白布(木綿?)に、墨で堂々と組合の名前が書かれて
います。農兵の訓練をするときに、この幟を立てていたのだそうです。
他の組合でも同じような幟を作っていたのでしょうね。

これらの品々は「東大和市史」や「里正日誌の世界」というような東大和市が
発行している本に写真では紹介されているのですが、実物を見るのは初めて
でした。

農兵に関する展示品は他に、ミニエー銃、銃弾、陣笠、ゲートル、脇差、ピストル、
ベルト類・・・など。
面白いのはベルトのポケットに入っていたという小冊子。農兵訓練の様々な
決まりや訓練の手順が書いてある、農兵手帳というべきものです。で、これは
博物館に展示が決まった後にベルトを調べたら発見されたという、新発見の
史料です。

農兵以外の展示品も興味をひかれるブツがいっぱい。
チラシにも載っている鎧ですが、これは市内で八王子千人同心を勤めていた家に
伝わるもの。
それから天然理心流の切り紙、目録、免許。東大和地域にも天然理心流剣術
が広まっていたことがわかります。もっとも、この地域は試衛館ではなく、戸吹
村(八王子)増田蔵六系の流派だったようです。蔵六の弟弟子・松崎正作の名が
免許にありました。
こちらについては、また後日詳しく調べてみるつもりです。

あと、振武軍に関する史料もありました。
「振武軍ってナニ?中国の野球チーム?」
違います。
振武軍(しんぶぐん)は、彰義隊などと同じく薩長新政府に対抗して旧幕臣たち
が組織した一部隊です。
幕末はこーゆー○○軍とか○○隊とかたくさん出てきて、混乱しますね。
その振武軍が田無(西東京市)に駐屯したんですが、そのとき近在の村々に
軍資金の献金を要請したんです。
史料というのは、その献金の受取書。
興味深いのは、振武軍の要求額に対して村々ではその半分とか、3分の2とか
の金額しか払ってないんですね。
このあたり、時代の流れを見て冷静な判断をしている村の様子が窺えて、おも
しろいです。これもそのうち本編で取り上げたいと思います。

これらのように、旧家に保存されている史料を見る機会は、ありそうでなかなか
ないものです。
しかも、今回の企画展は入場無料なんですから、嬉しいじゃありませんか!
展示期間は9月29日まで。
東大和市方面にお越しのときは、ちょっと足を伸ばして寄ってみたらいかがで
しょう?

市内に住んでる小学生のお子たち!
夏休みの自由研究にどうだね?ミニエー銃とかスケッチしてみては?

20130804.jpg

新選組幹部を対象に人気投票をしたら、真っ先に最下位を独走しそう
なのが武田観柳斎さんですねぇ。
なんでかって言ったら、まず名前がヘンだし。
上司に取入るのがうまい、おべっか使いだったから。
それからやっぱり、薩摩藩に寝返ったから。最期は粛清されちゃった
から。
軍師というポジションでありながら、すでに時代遅れの兵法を使って
いたってのもポイント低いなぁ。

軍学者ってことで総髪に描いてますけれど、ホントはどんな格好だった
んでしょうね。
「メガネかけてたんでしょ?」
それは大河ドラマ「新選組!」で演じてたのが八嶋智人だったからね。
あの人は、どんな役でもメガネかけるんですよ。
まぁ、あのイメージは強いですけどね。


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コメント一覧

#321
東大和市の郷土博物館で、イッセーさんのブログを応援する夏休み特別企画をやっている訳ですね。何とか都合をつけて行かないといけないな!
#322 バンバン質問しよう
 久しぶりの好展示、ワクワクします。地元にいても初めての出品があって驚きです。
 明らかになっているようで、意外にわからないのがこの時代。参考資料は
 江川家系図
 慶応二年の農兵訓練参加人数
 振武軍の軍用金について
 の3点無料配布。
 常時、説明員が居る展示のやり方ではないので、おいでになって聞きたいことがあったら、事務所のカウンターに行って質問できます。職員の誰もが親切に対応してくれます。
「今はわからないので、後で調べて、お答えします」なんて恐縮なことを言ってくれます。
  野火止用水
#327 Junpeiさま
ぜひ、行ってみてください!
ミニエー銃やピストルなども興味深いですが、組合幟や農兵の隊服、農兵手帳などは他の
博物館では見られないものですから、貴重な機会だと思います。
#328 野火止用水さま
今回の展示物にしても、まだまだ細かいことがわかってなかったりしていますので、
今後の調査を期待しています。
館長さんや職員の方も、ワタクシが行ったときにとても親切に説明してくれました。
ぜひ、多くの方に市内の歴史にふれていただきたいと思います。
なんたってホンモノですから。説得力があります。
#359 面白そう
興味深い展示をご紹介くださり、ありがとうございました。

彰義隊や振武軍のような旧幕方の抵抗軍は、
上野戦争の直前、かなり手広く軍資金集めをしていたようですね。
橘樹郡の長尾村にも、彰義隊、仁義隊、報恩隊、信意隊から献金要求されたという記録があります。
ここでも、要求額の一部だけ渡し、情勢を見極めようとしていた節が窺えます。
ちなみに、近郷では彰義隊の偽者が地元民により殺害される事件もあったとか。

「戸吹の小天狗」こと松崎正作は、生涯戸吹村に住んでいたものの、
長男・和多五郎と合わせて、広範囲にわたり多くの門人を抱えていたようですね。
#360 東屋さま
いくら傾きかけていても、まだ幕府があったときは協力的だった天領の村々も、
大政奉還後は見切ってしまったような所を感じますね。

松崎系天然理心流については、なかなか面白そうなことがわかってきましたので、
そのうち書いていきたいと思っています。

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