大河ドラマ「どうする家康」が始まりました。
ワタクシも先月から家康関連の講座などが入っているもので(ていうか大河ドラマが
家康なので)、第1話を楽しみにしておりました。
1話目を見終えた感想としましては、桶狭間の戦いからスタートするのが意外と
いうか、もう少し今川家の人質時代を扱うのかなと思っていました。そうすると、大坂
の陣まで入らないという逆算なんでしょうかね。
ストーリーとしては仕方ないのでしょうけど、野村萬斎さんの今川義元がまさに太守
という貫禄があったので、1話で退場はもったいないと思いました。
ワタクシは大河ドラマで戦国大名を扱う場合、主人公の大名もさることながら、その
家臣団が魅力あるキャラクターに描かれるかどうかが作品を左右すると考えていま
す。今回もそこを注目しておりましたが、1話目を見る限り適材適所で期待できそう
な雰囲気です。
さて、そんな中で「あ、やっぱりココは触れなかったな」と思った箇所がありました。
まぁ、尺の関係でしょうがない。
でも家康を理解するにはけっこう大きいポイントだと思うので、ドラマには登場しな
かった家康エピソードをご紹介します。
今川家の人質時代。家康と一緒に食事をしていたのが平岩親吉(岡部大)、鳥居
元忠(音尾琢真)、そして伴虚無蔵・・・もとい石川数正(松重豊)の3人だけだった
ので、当時の家康の周りに家臣は少なかったんだな、人質だからな・・・と思えちゃい
ますが、実際にはもっといて、「徳川実記」によれば家臣28人、雑兵50余人が付い
ていたとあります。中には人質となった当時7歳の家康の遊び相手として、6歳の
阿部徳千代もいました。徳千代は後に阿部正勝と名乗り家康を支えます。幕末に
老中として活躍した阿部正弘のご先祖です。
遊び相手といえば、もう1人。
当時、今川家では家康の他に相模の北条家からも人質を取っていました。これは
今川・北条・武田と3国で軍事同盟が結ばれていたからです。
人質になっていたのは北条家3代当主・北条氏康の四男氏規です。
氏規は血統的には今川義元の甥にあたり、義元の母の寿桂尼が養育に当たって
いました。
義元の子氏真には兄弟がいなかったので、家康、氏規ともに人質というよりは今川
一門衆として養育されたと考えられています。年齢は家康の3歳下ですが、当然
一緒に遊んで過ごしていたことと思います。
後に秀吉の小田原攻めの時、氏規は北条方として韮山城で奮戦しますが、家康の
説得により開城します。幼少期に共に過ごした間柄で、なにか去来するものがあった
のかもしれません。
学校の日本史では小田原北条家は滅亡したことになっていますが、実際にはこの
氏規の子氏盛が江戸時代に1万石を賜って河内国に狭山藩を立藩。明治維新
まで存続しています。
義元の命令により大高城へ兵糧を運んだ、家康率いる松平軍ですが、大高城を目
指す前に寄ったところがありました。それは家康の実母・於大の方がいる阿久比城
でした。家康は3歳のときに分かれた母親と16年振りに再会できたのです。
於大の方は家康の父・広忠と離婚したのちに阿久比城主の久松俊勝と再婚しま
した。しかし、そのあとでも家康のことを案じ、手紙や衣服など送ることを欠かさな
かったといいます。
於大の方は俊勝との間に3男2女を生んでいました。家康にとっては異父弟妹になり
ます。家康は3人の弟(康元、康俊、定勝)とも対面し、今後は兄弟として手を取り合
っていこうと松平の姓を与えました。
これが久松松平家であり、多古藩、松山藩、桑名藩、今治藩などに分かれて江戸
時代を通じて幕府を支えてゆきました。
50代以上の方だと覚えていらっしゃるでしょうが、以前NHKに松平定知というアナウ
ンサーがいました。「歴史への招待」の進行などをされていましたが、松平という苗字
から「お殿様アナ」なんて言われてましたね。
この松平アナの出身が久松松平家でした。もう少し詳しく言うと、久松松平家の分家
の旗本のご出身とか。
久松松平家は明治維新以降、苗字を松平から久松に戻しました。しかし、松平アナの
ご先祖はそのまま松平を名乗ることを選んだのだそうです。
ということで、第1話では触れられていなかった家康エピソードを書いてみました。
話の展開だと家康の父広忠はこのまま未登場でしょうが、母親の於大の方はいずれ
出てくるような気がします。

「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」


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日本有事と急がれる改憲、大変恐縮に存じますがどうかこの危機を皆様に知って頂きたいです
日本存亡に関わる台湾有事危機が高まる中、
敵国が望む改憲阻止の為、中韓と連携し野党メディアが倒閣へ扇動をかける状況にどうか気付いて頂きたいです(09年は扇動が成功)
国防妨害一色の、メディアが全力で守る野党は、北と韓国政府から資金投入の朝鮮総連、殺人の革マル等反社勢との連携、大炎上中のcolabo等は一切報じぬ裏で、
中朝は核の標準を日本に向け、侵略虐殺を拡げる現在、日本の尖閣に侵犯を激化する中、改憲せず攻撃力を持たずの現防衛力では、
多くの日本人を銃殺した韓国の竹島不法占拠、北の日本人拉致、中国の尖閣侵犯にも、9条により日本は国を守る為の手出しが何一つ出来ない事が示しています。
中韓の間接侵略は、野党が法制化を目指す外国人参政権や日本人のみ弾圧対象ヘイトスピーチ法、維新道州制等、多様性と言う"中韓の声反映"に進んでおり、
野党メディアが09年再現へ世論誘導をかける今、中韓浸透工作は最終段階である事、
日本でウクライナの悲劇を生まぬ為、一人でも多くの方に目覚めて頂きたいと切に思い貼らせて頂きます。
https://pachitou.com/2021/10/29長文、大変申し訳ありません。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
今回の大河、武田が出る。しかも役者が「阿部寛」さんという贅沢で話題性のある条件なのですが…
なにせ、『鎌倉殿の13人』の後なので、分が悪い。
という訳で、期待しすぎると後が怖いので、
卑怯ですが、あまり身を乗り出さないで傍目で応援するくらいにしておきたい、というのが自分の心づもりです。
まったく悔しいけど『鎌倉殿』面白過ぎたもの…
天才ナンシー関ですら「三谷作品にはケチがつけられない」と嘆いていたのだから、
そのプレッシャーたるや、押して知るべし。
(でも当然応援はしています。)
仰るとおり、三谷幸喜さんの書く歴史ドラマは面白いですよね。これまで大河ドラマは3本ですが「新選組!」→「真田丸」→「鎌倉殿の13人」とだんだん面白さが増しているというのが、またスバラシイ。脚本を書くのはプロだから当然としても、よほど歴史がお好きなんだろうなと想像ができます。
家康といえば信玄、甲斐はハズせませんからね。
甚左衛門さんのお眼鏡にかなうか、ここは興味のある所ですね。
まだドラマでは未登場ですが、井伊直政を演じるのがちょっと中性的な雰囲気のある板垣李光人くんなので、ちゃんと旧武田武士団をまとめていけるのか心配ではありますが・・・まさか、板垣という苗字でのキャスティングじゃないですよね?
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