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オレデミー大賞 2022年10月期

群発頭痛もここ一週間でていません。ようやく頭痛期間を越えたようです。
正月は頭痛の恐怖に怯えることなく、箱根駅伝をテレビ観戦できそうです。
ありがたや。
テレビの話が出たところで、今年10月期のオレデミー大賞発表です。

10位 祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録 日テレ 土 22:00  
9位 クロサギ TBS 金 22:00
8位 アトムの童 TBS 日 21:00
7位 ファーストペンギン 日テレ 水 22:00
6位 親愛なる僕へ殺意をこめて フジ 水 22:00
5位 ザ・トラベルナース テレ朝 木 21:00
4位 拾われた男 NHK 火 22:00

「祈りのカルテ」 新人研修医が大学病院内のいろいろな診療科を回る話。
それと平行して玉森裕太演じる主人公の、実の父親と義理の父親との話が
メインになっていて、この辺りの伏線の張り方は良かったと思います。オモチャ
の電車とかね。原田泰造演じた広瀬がなぜ医者になるのをやめたのか、それが
もう少し丁寧に描かれると良かったかな。でも、サウナが好きという設定には
笑いましたw。

「クロサギ」 山下智久版のドラマは観ていないので、比較はできません。
今作は三浦友和や山本耕史、船越英一郎、宇野祥平らの脇がよかったですね。
坂東彌十郎の出演は鎌倉効果だと思いますが、30年来の彌十郎ファンとしては
認知度が一気に上がったことが嬉しいです。

「アトムの童」 面白いと思うんですけど、ピンチ→逆転→ピンチ→逆転という展開
はこのドラマ枠の「半沢直樹」以降の常套手段で、ちょっと先が見えちゃう。小さな
おもちゃ会社が時代の最先端のゲーム業界に打って出るというストーリーも、「下町
ロケット」と重なったかなぁ。神田伯山のナレーションは芝居がかりすぎて、返って
聞き苦しい。

「ファーストペンギン」 「あな番」などでけっこうトリッキーな役柄の印象が強い
奈緒ですけど、こういう正攻法も全然いけるじゃん、と思いました。ダメおやじからの
再生という役は、堤真一の右に出る者はいないですね。梅沢富美男のド昭和の漁協
組合長っぷりもね。

「親愛なる僕へ殺意をこめて」 猟奇殺人とかグロくて痛々しくてちょっとイヤと思った
んですが、話の展開がスピーディーで引き込まれました。でも、殺し過ぎ。
山田涼介は二重人格の明るい方が良かったかな。門脇麦がめっちゃ怖い。

「ザ・トラベルナース」 これはもう中井貴一の巧さが全てですね。ストーリー的には
それほど特筆するモノはないんだけど、とても安定感があります。これはネット情報
なので鵜呑みにはできないのですが、「相棒シリーズ」がそろそろ終わりに近づいて
いるので、その後釜にコレをシリーズ化させる計画があるやなしや・・・とか。
そう考えると中井貴一のシズカさんは、水谷豊の右京さんとキャラが似てますね。

「拾われた男」 俳優・松尾諭の自伝ドラマ。その論役を仲野太賀。これは観たく
なりますよね。ほぼ実話とのことですが、俳優修業編、恋愛編、兄弟葛藤編と、それ
ぞれに見どころがあって面白かったです。特に後半の兄弟編ですかね、良かったのは。
兄役の草彅剛が絶品。アメリカに渡って、そのまま不法滞在を続け15年音沙汰なし。
そして脳梗塞で倒れ半身マヒとなって、弟(仲野)に迎えにきてもらう。すっごい複雑な
設定ですけど、それをサラリと演じていたのが返って胸を打ちました。

3位 silent フジ 木 22:00
この手のドラマって苦手なんですけど、観入ってしまいましたね。今期ドラマの№1という
評価もわかります(ココでは違いますが)。ろう者と聴者という二つの視点を丁寧に描いて
いて、また俳優さんたちが非常に丁寧に演じていたように感じました。ドラマって、登場
する人が全部善人だとなんかウソ臭くなってしまうんだけど、この作品では敢て登場人物
すべて悪意のない人にすることで、ろう者と聴者のお互いの視点を余計な伏線を張らず
に描こうとしたのかなと思いました。川口春奈も目黒蓮も良かったですが、夏帆がスゴイ。
生まれつきのろう者という設定で、まったく喋らず手話だけで心理描写を表現しきった
のは、ちょっと感動しました。

2位 PICU 小児集中医療室 フジ 月 21:00
北海道の小児治療という、かなり限定されたシーンでのドラマでしたが、けっこう残酷
な場面もあったり、シリアスに描かれていたと思います。まぁ、北海道の現実については
まったくの外野ですが。ワタクシ自身、集中治療室ではないけれど、幼少期に入院生活
をしていたので、ちょっと同情的なポイント加算もあります。主演吉沢亮演じる志子田と
安田顕の植野室長の子弟関係のようなやりとりが良かったです。安田顕は北海道出身
なだけに、なんか北海道医療を語るセリフにも説得力がありました。

1位 エルピス 希望、あるいは災い フジ 月 22:00
最初、予告CM見たときは「エルビス」と見間違って、勝手にプレスリーをリスペクトする
コメディーかと思ってたのですが、第1話を観て「違うなぁ」と思いました。
いくつかの実際の事件をつなぎ合わせたフィクションとのことですが、今期のドラマの
中ではテーマや演出も最もトガった作りだったのではないかと。冤罪事件を描くうち、
テレビ業界と政界の忖度構造に触れていくという辺り、どの程度真実味があるのか
わからないけど、こういうドラマが作られるってことは、そういうことがなきにしもあら
ずってコトなのかな。
テレビ業界に翻弄されながらも真実に近づく局アナを長澤まさみが好演。さらに
ボンボン育ちでさほど仕事に情熱を持っていなかった所から、冤罪事件を追ううち
に寝食忘れてのめり込んでゆくAD役の真栄田郷敦がスゴイ。この人、すごく芝居が
上手いんだ、と改めて感心しました。あらためてこの人の顔のパーツを一つ一つ
よく見ると、目とか口元とか、千葉ちゃんよりも叔父さんの千葉治郎(矢吹二朗)さん
に似てる・・・と思ったのですが、いかがでしょう?

深夜枠

3位 推しが武道館にいってくれたら死ぬ TBS 土 26:30
2位 闇金サイハラさん TBS 火 25:28
1位 階段下のゴッホ TBS 水 24:58

TBSが上位独占となりました。テレ東の「孤独のグルメ」は殿堂入りなので。
1位の「階段下のゴッホ」は絵がテーマ。絵っていうのは本当に魔物だと思います。
真剣に向き合えば向き合うほど、命を削られるような気がする。ワタクシも多少絵を
描いて生きてきましたけど、それでも描いてるときは愉しいんですよね。そういう絵を
描く魅力と苦しさを、このドラマはよく観察していたと思います。

主演男優賞 吉沢亮 「PICU 小児集中医療室」
主演女優賞 長澤まさみ 「エルピス 希望、あるいは災い」
助演男優賞 真栄田郷敦 「エルピス 希望、あるいは災い」
        草彅剛 「拾われた男」
助演女優賞 夏帆 「silent」

美術賞 アトムの童
撮影賞 エルピス 希望あるいは災い
主題曲賞 「赤と青」 ROTH BART BARON 階段下のゴッホ

今期のドラマは面白い作品が多かった印象です。選外でも「最初はパー」の市川
猿之助の元反社の新人漫才師役は良かったし、殿堂入りの「相棒21」はまだ継続
中ですが、亀山刑事(寺脇康文)がやはり一番しっくりきます。
結果としてフジが上位独占。どのドラマについても、丁寧に作られた印象でした。

これらを踏まえて、年明けに2022年オレデミー大賞年間大賞を発表いたします!

エルピス

階段下のゴッホ


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



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[ 2022/12/30 ] オレデミー大賞 | TB(0) | CM(0)

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