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仙台 先代萩の政岡史跡

仙台在住の友人から「楽天生命パークでのナイターを見にこないか」と連絡があり
ました。どうやら仕事先でチケットが入ったようです。野球好きのワタクシではあり
ますが、いきなり仙台は遠い。しかも、ワタクシは巨人ファン。
でも一度は仙台の球場を見てみたいとは思っていたし、その試合の先発予想は
マーくんこと田中将。その友人とも1年会ってないし、ということで都合をつけて仙台
まで一泊で野球観戦に行くことにしました。
仙台駅近くのホテルと高速バスを予約(地震の影響で新幹線が不通)したところで
友人から連絡が。
「試合が中止になってしまったー」
楽天の対戦相手のオリックスから複数の新型コロナ感染者が出たとのこと。
どうする?と言われ、ワタクシもしばし熟考。
コロナじゃこのご時世しゃーない。けどホテルもバスもキャンセルするのは面倒だし、
仕事は都合つけたばかり。友人にも会いたい。ってことで、ほぼノープランで仙台
まで行ってきましたとさ。

榴岡公園
東京ではすでに葉桜ですが、東北の桜は今が満開。
榴岡公園にて。

楽天生命パーク
一応、行ってみました。楽天生命パーク。

その夜は友人が予約してくれた店で飲み、それはそれで楽しい一夜でした。
明けて翌日。
返りのバスは午後イチだったので午前中、仙台駅周辺で行ってみたかった
場所を訪れてみました。
それがココ

政岡墓所
榴ヶ岡駅のすぐそばにある「政岡墓所」です。

政岡というのは歌舞伎の演目「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に登場
する女性です。ご存じない方もいらっしゃると思いますので、ストーリーをかいつま
んでお話しますと・・・。

大名足利頼兼は吉原の傾城高尾に溺れて隠居。替わって当主となったのはまだ
幼い鶴喜代。これに乗じてお家乗っ取りを企むのが悪臣の仁木弾正と、足利家を
意のままに動かそうとする山名宗全。仁木は鶴喜代を亡きものにしようと様々な
策略を巡らせますが、鶴喜代の乳母政岡は必至の抵抗で若君の命を守り切ります。
やがて幕府から遣わされた細川勝元が仁木の悪事を暴き、鶴喜代の本領安堵が
約束される。政岡が鶴喜代を守るシーンがこの芝居の特に有名な見どころとなって
いて「飯焚き(ままたき)」と呼ばれます。また、この政岡の役は女形俳優の最大難
役の一つと云われています。

室町時代の話のように書かれていますが、実はこの話、江戸時代初期の仙台藩
伊達家の御家騒動、いわゆる「伊達騒動」をモチーフに作られています。
伊達家3代藩主綱宗は放蕩三昧等の不行跡を幕府から咎められ、隠居をさせられて
しまいます。替わって藩主に就いたのがわずか2歳の亀千代。そこに藩主交代を
目論む伊達一族の争い、さらに家臣間の領地問題が複雑に絡みあう事件が実際の
伊達騒動です。
では、鶴喜代(実際には亀千代)の乳母政岡はフィクションか、といえばその通りなの
ですが、この女性にはハッキリとしたモデルがいます。
それが三澤初子という女性で、実際には鶴千代の実母になります。初子は綱宗の
側室(綱宗は死ぬまで正室を迎えなかったので、事実上の正室)となり浅岡と名乗り
ます。綱宗が隠居すると、一族の田村右京亮と伊達兵部が後見に付きますが、兵部
は伊達本家を乗っ取ろうと画策。浅岡は幼い亀千代と共に芝の増上寺に逃げ、匿わ
れたといいます。
その後亀千代は無事に成長して、4代藩主綱村となるのです。

ということで、「政岡墓所」と書きましたが、正確には「三澤初子墓所」となります。でも、
史跡案内版なども「政岡墓所」となってるんですよね。それほどお芝居のイメージが
強いのでしょう。
ただ、コチラは門が閉まっていて中には入れません。
しかし隣に公園があり(そこも政岡公園という)、公園のフェンス越しからそのお墓を
見学・お参りすることができます。

正岡墓
政岡こと三澤初子墓

さて、政岡史跡が近くにもう一つあるので行ってみます。

孝勝寺山門
光明山孝勝寺。日蓮宗のお寺です。

鎌倉時代の創建で、当初は大仙寺といいましたが、伊達政宗が先勝祈願をして
勝利を得たため全勝寺と改名。さらに2代藩主忠宗の正室・振姫が帰依すること
により、彼女の院号の孝勝院から孝勝寺となりました。
で、見どころの一つがこの山門。この門は嘉永年間に青葉城から移築してきた
ものだそうです。青葉城の建築物は幕末以降火災や破却などで、ほぼ残っていない
ようですので、けっこう貴重です。

政岡(初子)も孝勝寺に帰依しています。初子が亡くなると綱村(亀千代)は母の
持仏である釈迦如来像を祀るため、釈迦堂を建立します。その釈迦堂が境内に
残されています。

孝勝寺釈迦堂

江戸時代の建造物にしてはキレイ過ぎ・・・?
ていうか、近くによるとうっすらとニスのような、新築独特のにほひが・・・。
実はこの釈迦堂、経年劣化したところに東日本震災の影響を受けて、倒壊寸前まで
いっちゃったらしいんですね。それで長いこと修復工事が行われ、最近になってよう
やく完成したらしいのです。
釈迦堂の前にはコチラ。

政岡像
政岡像。

「貞享三年在歳丙寅二月上浣四日病没法名左記」
「浄眼院殿了嶽日厳大姉叔霊」
「俗名通称政岡本姓三澤初子事享年四十有八歳」 と刻みます。

これで今回の仙台小旅行は終わり。
あとは仙台駅地下でお土産を買い、牛タンを食べてバスに乗り込みました。
それにしても、仙台駅前の雑居ビルの名前が「政岡ビル」だったり、仙台は
かなりの政岡推しだってことが分かりました。

ちなみに、政岡こと三澤初子の墓は東京目黒の正覚寺にもあり、そこには
孝勝寺のものとはまた違った政岡像が建てられています。まだワタクシも
行ったことがありませんので、近いうちに掃苔させていただこうと思います。


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



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[ 2022/04/19 ] 史跡へゴー | TB(0) | CM(2)

腹が減ってもひもじゅうない

遠征おつかれさまでした。
私は、次に宮城に行ったら、玉虫左太夫の遺跡巡りをしてみたいです。
[ 2022/04/20 18:09 ] [ 編集 ]

大熊猫さま

初めて仙台に行ったときに友人に車を出してもらい、玉虫左太夫の墓のある保春院に行きました。境内に案内板はあるのですが、私が行ったときには場所が分かり辛かったです。仙台市内だと、宮城県庁に「養賢堂跡」の碑もありますが、ここも木の陰に隠れて見つけにくかった覚えがあります。
[ 2022/04/24 13:51 ] [ 編集 ]

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