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「青天を衝け」幕末多摩ひがしやまと流見方③

「青天を衝け」第3話ではいよいよペリーがやって来て、日米和親条約が締結
されました。
残念だったのは、従来のごとく「幕府がアメリカの砲艦外交に屈して」開港した
と演出されていた所ですねぇ・・・。開港通商を要求してきた軍人ペリーに対して、
幕府は林大学頭を筆頭に学者と官僚が国際法を分析して、日本の主張を押し
通し、人命救助や食料の供給など人権保護の面で開港を譲歩したと、そろそろ
視点を修正してもいいだろうと思うのですが。

あと、お台場設置を評議しているシーンがチラっとありましたので、「江川太郎
左衛門登場か!?」と期待しましたが、全く出てきませんでしたね(泣)

ただ、ドラマにも描かれていたように、岡部藩の要求に苦しんでいた当時の
渋沢栄一や喜作の眼から見れば、幕府がアメリカの軍事力に屈して港を開いた
と理解したとしても、無理なからぬことだったでしょう。

「商売は面白ぇだにー」と将来の実業家を匂わせる栄一に対し、「オレは剣術で
身を立ててぇ」と喜作は千代に語ります。
これもまた、将来喜作こと渋沢成一郎が彰義隊結成を匂わせるシーンでした。

ココから先はネタバレ御免。
まぁ、150年前の史実ですから、ネタバレもナニも無いのですがw

同じような環境に育ち、同じように一橋家臣となり、そのままエスカレーター式に
幕臣となった栄一と成一郎の2人ですが、運命の分かれ道がやってきます。

それが慶応3年(1867)4月から開幕したパリ万国博覧会です。

この万博は日本が初めて参加した万博で、幕府の代表として慶喜の弟・徳川昭武
がパリに派遣されました。昭武は当時15歳、空き家になっていた御三卿の一つ
清水家の当主に収まっておりました。

御三卿というのは大名と異なり、将軍の家族という認識です。
大名は世継ぎがいなければ断絶ですが、御三卿はただ空き家になるだけ。また
そこに徳川の身内で適任者がいれば、そこの当主に入ります。
昭武が入る前も、清水家は20年間当主が不在でした。

まぁ、そんなシステムですから大名家や大身旗本家のように十分な家臣団がおり
ません。なので、昭武の随行員は幕府から選り優りのエキスパートが選ばれました。

その中の一人に栄一が選ばれたのです。仕事は会計方。栄一にピッタリの仕事。
このとき共に選ばれた幕臣には、維新後に外交官として活躍する田辺太一や
法政大学の前身・和仏法律学校の初代校長を務める箕作麟祥、箱館戦争の際に
日本で初めて赤十字活動を行った高松凌雲など、錚々たる面々でした。

ちなみにこのとき、栄一は千代と結婚し娘が一人いましたが、跡継ぎがいない。
生きて帰れなかった場合、家を継ぐ者がいないというのは幕臣としてできない
こと・・・ということで千代の弟で栄一には従弟に当たる尾高平九郎を見立養子
に迎えております。

一方の成一郎は何をしていたか?
彼は彼で将軍慶喜の信任を得て、陸軍奉行支配調役から奥右筆格に取り立て
られています。現代で言うなら秘書室長ですから、彼もまた優秀だったということ
ですね。

しかし、時代はいよいよ大政奉還から王政復古の大号令、そして鳥羽・伏見の
戦いへと突入していきます。
この情報はヨーロッパにいる昭武らにも伝わりますが、航空機のない時代、どう
できるものでもありません。栄一も気が気ではなかったでしょう。

成一郎は敗色濃くなった鳥羽・伏見の戦いでも、活躍します。
といっても、若い頃に誓った剣の腕ではなく、事務方として能力を発揮。
続々と大坂へ引き上げてくる幕兵を、江戸に還さなければ、いけない。成一郎は
紀州藩と談判し、大型船の明光丸を借り受け、慶喜に置いてきぼりにされた
幕臣らの帰路の監督に汗を流していたのです。

栄一らパリ万博御一行様が、ようやく横浜に帰り着いたのは慶応4年(1868)
11月3日。
すでに幕府は無く、船から横浜港に降りたった栄一の胸に去来するものは何だった
のでしょうか。


吉沢亮a角野卓造a

突然クイズです。
上写真の2人の共通点は何でしょう?





答えは

大河ドラマで渋沢栄一を演じた人。

左は「青天を衝け」の主役、吉沢亮さん。

右は「獅子の時代」でちょっと出て来た、角野「幸楽」卓造氏。

リアルな渋沢栄一は右の方が近いのかな・・・?


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



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[ 2021/03/10 ] 大河ドラマ | TB(0) | CM(0)

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