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会津若松 如来堂

前回のつづき。

前日は夜で気が付かなかったのですが、翌朝に露天風呂に入ってみると
川を挟んだ対岸の旅館らしき建物は無人のようで・・・つまり廃墟。
こうして明るくなってみると、東山温泉はツブれているホテルや飲食店が
チラホラと目に入ります。会津の奥座敷と呼ばれた温泉街も厳しい状況の
ようです。

でも、我々が泊まった「新瀧」さんは「竹久夢二が逗留した宿」とか「土方歳三
が入った湯」をうたい文句にしているものの、そこから観光に向けて展開して
いないように思うんです。
まぁ、土方に関しては確証がないという負い目はあるでしょうが、夢二について
は大っぴらに(言葉は悪いけど)観光利用できると思うんですよね。
京はロビーにギャラリーを作っているくらいですから、売店で夢二グッズを売っても
いいのではと思うのですが、一つもないのには拍子抜けしました。
クリアファイルとか、手ぬぐいとか、エコバッグとかあったらワタクシ買ったのに。

「今日は好きな所に連れてってやるよ」との友人のお言葉に甘えて、先ずワタクシが
選んだのが会津若松市の西側、如来堂です。

如来堂2a

戊辰戦争に詳しい方ならよくご存知の場所かと思います。
会津戦争の真っ只中、この場所を守備していた新選組が新政府軍の攻撃を受け、
激戦となった舞台です。守備側部隊壊滅(泣)。
当時、新選組の本隊は大鳥圭介率いる旧幕府陸軍と合流して、喜多方方面に近い
塩川村にいました。如来堂を守備していたのは「龍馬を斬った男」今井信郎が率いる
衝鋒隊でしたが、彼らに応援要請が出て如来堂を離れなければならなくなったため、
新選組から山口二郎(斎藤一)が別動隊を組織して布陣していたのです。

この時の戦闘で多くの新選組隊士が亡くなったと思われていたのですが、実際には
散り散りになりながらも窮地を脱出し、生き延びた隊士もいました。
斎藤一改め山口二郎もその一人。
箱館戦争終結後、捕虜となった新選組隊士・中島登は「戦友姿絵」という隊士らの
肖像画を残してますが、斎藤は如来堂の戦いで死んだと添え書きがあります。おそらく
箱館まで行った隊士たち・・・土方歳三も、斎藤らは戦死してしまったのだなぁ、と
思っていたのでしょうね。

如来堂は元々、如来堂村という村名で、写真の後ろに写っている阿弥陀堂がその
名前の由来だと思われます。安土桃山時代には上杉景勝が築いた神指城があった
場所だそうです。だからかどうか、見晴らしがとてもいい。
「史跡 新選組殉難地」の石碑や説明板が立っているものの、交通の便が悪い所で、
この場所に至る道も軽自動車が1台やっと通れるような場所。ほとんど人が訪れない
ような感じでした。

如来堂8a

阿弥陀堂も相当痛んでおりまして、壁には貫通するほどの大きな穴が開いております。
「会津には何十回と来てるけど、初めてこんな場所があることを知ったよ」と友人。
新選組、とくに斎藤一推しの方々にとっては「聖地」的な場所ではありますが、一般の
方々の感想としては、友人のセリフそのものでしょうな。
史跡を過剰に観光地化するのは意見の分かれる所でしょう。この阿弥陀堂が鉄筋
コンクリート造りとなって、斎藤一グッズを売り、コスプレイヤーを呼んで模擬戦闘の
イベントを行います!というのは、それはそれで考えもの。
冒頭の竹久夢二コーナーとは真逆の考えになりますが。
ただ、史跡に建つ建造物が朽ちるままにされているのを見るというのは、心が痛む
ものですよね。ワタクシの住む東大和市にもそういう史跡があるもんで、なんとなく
重なって見えました。

さて、会津といえば白虎隊の飯盛山とか、新選組史跡であれば近藤勇の墓のある
天寧寺とか、史跡が沢山あるワケですが、この日も天気は悪くて。
写真では青空に見えますが、すぐに雪が降って吹雪くという、友人に言わせれば「東北
によくある天気」だそうで。足場も相当悪いだろうし、これらの史跡はまた暖かくなって
から行くことにしました。

ということで、如来堂から七日町へ向かいます。

つづく。
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#1689 会津
私は古い御堂なんかは、こういうのが好きです。
別に歴史的遺物として地元の教育委員会に指定されなくとも、そのまま朽ちていく方がいいのかも…などとも思わなくもない、というのが本音ですが。

しかし、このお堂の鎮座する空の下で、本当に百何年か前には新撰組の面々がスクラムを組んでいたというのは…感慨深いものがありますね。
勿論私は知らなかったですが、イッセーさんの様に、こういう歴史的事実を後世きちんと知っている人がたまにやって来る、というのは、建物にとっても、
まるでお墓参りに来られるように嬉しいのではないかと思います。
#1691 甚左衛門さま
仰るように、あまり人も来ないような山の中にひっそりと佇んでいるような社やお堂は、独特の雰囲気があって私も好きです。
そんな傍らにも、最近供えたようなお花などがあると、何かホッとしますね。

如来堂は私のような幕末・・・特に新選組が好きな人には行ってみたい場所の一つですが、実際に訪れてみて閑散とした様子を体験すると、自分の思いは決して一般的ではないんだなと実感できますね(笑)

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