すっかり10月からの新ドラマも始まってしまいましたが、7月期のドラマを振り返って、
オレデミー大賞の中間発表をいたします。
10位
あいの結婚相談所 テレ朝 金 23:15
9位
過保護のカホコ 日テレ 水 22:00
8位
黒革の手帳 テレ朝 木 21:00
7位
ハロー張りネズミ TBS 金 22:00
6位
刑事7人 テレ朝 水 21:00
5位
僕たちがやりました フジ 火 21:00
4位
ウチの夫は仕事ができない 日テレ 土 22:00
「あいの結婚相談所」 山崎育三郎のためにあるようなドラマ。ドラマのクライマックスを
終えると、キャストがみんなで歌って踊る。こんな不自然な展開はないんだけど、彼が
主役なので、なんとなく納得してしまう。というか、強引に育三郎ワールドに引き込まれて
しまいます。高梨臨も「恋がヘタでも生きてます」より良かったです。
「過保護のカホコ」 母親からの愛情が強すぎて過保護に育った女の子が自立するお話。
ストーリーはともかくとして、とにかく主人公の高畑充希の演技に感動。あんなに挙動不審
な女の子を主人公として演じることができる女優は、彼女しかいないと思いました。でも、
作中必ず出てくる「すっばらしいよ!」ってセリフは、流行らせて、できることなら流行語大賞
を狙いにいってたのでしょうね。そこは空振りで残念!
「黒革の手帳」 武井咲でどこまでできるかと思って見始めましたが、けっこう面白く作って
あったように思います。ただ、やっぱり、武井咲が最高級クラブのママってのは、若すぎる
かな~・・・。あと、転んで流産するシーンがありましたけど、その放送直後に武井自信が
妊娠ということが発表されてビックリ。監督さんもたぶんビックリしたと思います。
ドラマを面白くしたのは、仲里依紗、高畑淳子、滝藤賢一、高嶋政伸らの欲望をむき出しに
した演技力ですね。
「ハロー張りネズミ」 惜しいドラマ。瑛太に森田剛、深田恭子、山口智子の探偵事務所って
設定は良いと思うのですが、ストーリーが・・・。いきなり2話目(全体では第3話)でホラー
の特撮モノを持ってくるってのは、いかがなものかと。8話で國村隼と森田剛のロードムービー
的な話とか、ああいうのがもっと見たかったです。まぁ、瑛太が主演なので、「まほろシリーズ」
とカブらないようにと、かなり意識しちゃったのかもしれないですね。
「刑事7人」 今回が最終シリーズでしょうね。いろいろと過去の話もわかってきて、という全体
の展開でしたが、巨大な黒幕とか話を大きくし過ぎてしまった感じがあります。いわゆる少年
マンガの世界にある「悪のインフレ」状態ですね。そういえば、最近の「相棒」もそんな感じ。
最後まで残った疑問・・・刑事7人ってタイトルだけど、キタキン(北大路欣也)の役は刑事じゃ
ないよね?
「僕たちがやりました」 舞台ならともかく、29歳の窪田正孝が高校生ってのはやはり無理が
あったように思います。本人もとにかくハジけようとしたんだと思いますが、とにかく喚いている
彼の印象しかない。川栄李奈、今野浩喜が好演。
「ウチの夫は仕事ができない」 ほどほどの所で生きてゆくことに人生の喜びを感じよう、という
まさに平成のドラマという感じがしました。ほぼ、善人しか出てこないので、70年代のドラマを
見慣れている人からすると、逆にストレスになるかもしれません。でも、松岡茉優ちゃんが主演
なのでいいのです。江口のりこが段々とフツーの人を演るようになってきましたね。
3位 ブランケットキャッツ NHK 金 22:00西島秀俊と8匹(だったかな?)の猫・・・というだけで、癒される方も多いのでは?NHKのドラマ
は視聴率は取れませんが佳作が多い。これもそんな作品です。亡き妻が飼っていた猫を、里子
に出す家具職人の話、とまぁ、コレだけなんですが、西島秀俊がぶっきらぼうに、だけど100%
の愛情を猫に与えてくれるので、猫好きには嬉しいドラマ。猫が自分のにおいの染みついた
ブランケットがあると安心できるように、人間も安心できるブランケットのような何かが必要なん
だな。・・・それは、猫そのものかも知れないです。ワタクシは。
2位 コード・ブルー フジ 月 21:00「逃げ恥」でガッキーの人気が再燃。「アッ、ウチにも彼女のドラマあるじゃん!」と、月9凋落の
フジテレビが、急遽タンスの奥から引っ張り出してきたシリーズドラマ。そういった印象がどうして
もぬぐえなかったのですが、実際のドラマはストーリーも良かったし、キャラクターも良く描けて
いたと思います。成田凌や新木優子らの新キャストも良かったです。・・・ただ、どうしても山下
智久の棒読みだけが気になってしまう。クールなキャラの設定はいいんだけど、目もどこか遠く
を見てるんですよね、この人。
1位 愛してたって、秘密はある 日テレ 日22:30なかなか展開が読めない、という所で毎回見てしまいましたね。主人公の福士蒼汰はもがけば
もがくほど、棒演技になるのが「なんだかなー」でしたけど。ただ、最終回で人格をガラリと変えて
一気に面白い芝居になりましたね。「あなたのことはそれほど」で東出昌大が「NEW冬彦さん」
と高評価を得たように、福士蒼汰もこれを機にキャラ変革をしてみてはどうでしょう?
ところで、最終回の1回前の予告編は最悪の出来。あの予告で結末がある程度ぜんぶ分かって
しまった。アレはないわ!予告って大切なんだよ、ソレをわかってよ、スタッフさん!
続いて、深夜枠。
3位
マジで航海してます TBS 火 25:28
デッドストック テレ東 金 24:52
2位 下北沢ダイハード テレ東 24:121位 わにとかげぎす TBS 水 23:56飛びぬけて面白い作品はなかった印象ですが、「わにとかげぎす」の本田翼は可愛かったです。
「下北沢ダイハード」、昔は友人が住んでてよく行った下北沢ですが、最近行ってない。踏切が
なくなったんですねぇ・・・。あ、野間口徹が女装する話が良かった。
「デッドストック」夏らしくホラードラマ。第2話の人形の話が、超コワかったです。最終回にホンモ
ノの元超能力少年・清田くんが出てきてビックリでした。
「マジで航海してます」飯豊まりえと武田玲奈が主演。4回で終わりはもったいない。
個人賞、各賞。
主演男優賞
錦戸亮(ウチの夫は仕事ができない)
主演女優賞
高畑充希(過保護のカホコ)
助演男優賞
時任三郎(過保護のカホコ)
今野浩喜(僕たちがやりました)
助演女優賞
大竹しのぶ(ごめん、愛してる TBS 日 21:00)
仲里依紗(黒革の手帳)
新人賞
平尾菜々花(悦ちゃん 昭和駄目パパ恋物語 NHK 土 18:05)
美術賞
さぼリーマン甘太郎(テレ東 木 25:00)
撮影賞
コード・ブルー主題曲賞
「Shoes」 雨のパレード(下北沢ダイハード)
全体として、そこそこ面白いドラマが多かったと思います。が、その反面、コレッという傑作が
なかった感じもする7月期でした。
真木よう子の激ヤセが気になってしかたない、と言われて打ち切りになった「セシルのもくろみ」
は、「ファッション雑誌の世界で女が勝ち残っていく」という設定が、沢尻エリカが主演した
「ファーストクラス」と重なって、既視感があり、新鮮味を感じられなかったことに敗因があったと
思います。同じフジなのだから、企画の段階でそういう意見が出なかったのか不思議です。
ワタクシの周りの女性で人気があった「カンナさーん!」ですが、ワタクシには違和感ばかりが
残りました。特に2話あたりで、膨大な量の仕事を押し付けられたカンナさんをSNSでフォロー
してる人たちがワラワラやってきて助けるって展開。SNSを全肯定しているようで、空恐ろしい。
「さぼリーマン甘太郎」の尾上松也はドラマ初主演でしょうか?お父様の6代目松助さんは
コメディーセンスのある方でしたから、きっと松也さんにもその血が流れていることでしょう。
「居酒屋ふじ」主人公の永山絢斗とヒロインの飯豊まりえ以外は、俳優が本人役を演じるという
設定は面白いと思いましたが、ナレーションの木梨憲武が耳障り。もう少し抑えてはいかが。
10月期ドラマも出揃いましたね。
「陸王」「刑事ゆがみ」あたりが面白い。「コウノドリ」も手堅いですね。
さて、先日、文京学院大学生涯学習センターの講座、「江戸散歩」を行なってきました。
台風接近によって、前線が影響され、小雨が降る中でしたが、なんとか遂行できました。
ご参加された方々、お疲れさまでした。ありがとうございます。
コースは、後楽園駅~伝通院~水道道路~茗荷谷、を巡る約3,4kmでした。
伝通院、徳川家康の生母、於大の方の墓
同じく伝通院、清河八郎の墓(中)
水道道路、徳川慶喜終焉の地
旧大久保長門守屋敷跡。現在は国際仏教学大学院大学です。
慶喜は明治34年から亡くなる大正2年まで、ここで暮らしました。
茗荷谷の深光寺、滝沢馬琴の墓。11月には2回目の「江戸散歩」があります。
そのときに、またご報告を。

「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」


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