両国「ぼうず志ゃも」と、鬼平犯科帳ファイナル

時代劇ファンにはおなじみの「鬼平犯科帳シリーズ」が、12月2、3日の放送をもって
ついに最終回となりました。
池波正太郎原作、また俳優陣・スタッフもその世界観を非常に大事にされて制作され
ていたドラマなので、歴史ファンならずとも好きだった方は多かったと思います。ワタクシ
もその一人でした。

その最終回を記念してとか、鬼平を語り尽そうとか、そんな理由はなく全くの偶然なん
ですが、江戸検一級二期会の会合が、11月の末に両国の「ぼうず志ゃも」
にてありました。

01abe0d942202847a706c8c2fe42d29343bfbbcf45a.jpg

江戸の昔から続く軍鶏鍋の有名店ですから、ご存知の方も多いでしょう。
「鬼平犯科帳」には長谷川平蔵が密偵たちと密議を交わす場所として、「五鉄」という
軍鶏鍋の店が出てきます。
もちろん、「五鉄」は池波先生のオリジナル。フィクションなんですが、モデルに使われた
と云われているのがコチラの「ぼうず志ゃも」なんですね。
つまりは、池波先生が通っていらっしゃった江戸以来の老舗ということです。
創業は天和年間といいますから、1680年代です。江戸時代も初期ですよ。
赤穂浪士の事件だってまだ起きてない昔なんですから、恐れ入ります。

「ぼうず志ゃも」という一風変わった店名の由来は

イ)創業者が、近くにある回向院の元僧侶だったから
ロ)創業者が、船頭のケンカの仲裁に頭を丸めて入ったから
ハ)創業者が、元武士で刀を捨てるときについでに頭も丸めたから
ニ)創業者が、覚せい剤常習をバレないようにスキンヘッドにしたから

以上のうち、どれでしょう?
江戸検だと三級レベルの設問でしょうか。正解は後ほど。

010d0356beff2f1bdb1c06555fe0e44dd6290c2550a.jpg

回向院の真ん前にあるとはいっても、とても落ち着いた店構えなので、見過ごして
しまうかもしれません。
玄関で履物を脱いで、二階の奥座敷に案内されます。
気分は鬼平・・・と言いたい所ですがワタクシは「うさぎ」がいいトコロですな。

019d391d89dfc1c4e0ccbc5d107b4d72088384e5a2a.jpg

コチラがメインの軍鶏鍋。
軍鶏肉、つくね、長ネギ、白滝、大滝(の五郎蔵)が甘辛い醤油味で煮込まれ、これを
溶いた生卵にくぐらせて、いただきます。
「うめぇなァ、彦十」

軍鶏は鶏肉に比べると、やや歯ごたえがありますかね。
味付けはやや濃い目ですが、それが軍鶏のしっかりとした肉質に合うんですね!
・・・なーんて「肉レポ」は寺門〇モンみたいなので、ここらでヤメ。
この日は12人ほどのメンバーが集まって、江戸談義に花を咲かせましたとさ。

鬼平犯科帳のドラマが終わるのは残念ですが、また一方で、これで良かったとも
思っています。
第1シリーズが始まってから27年。さすがにレギュラー陣の高齢化は目立つように
なりましたし、亡くなられた俳優さんもいます。
池波先生は、ドラマ化にあたって、自分の原作以外のオリジナル・ストーリーは禁止
したそうです。鬼平犯科帳以外でも池波原作であれば、短編小説をアレンジすること
はOKだったそうですが、それにしてももう原作の新作は生まれないわけですから、
今後は過去作品のリメイクを作っていくしかありません。
こんなことからも、二代目吉右衛門版の鬼平は今回のスペシャルをもってファイナル
とするのは、正解だったかなと思います。

で、しばらくしたら、全くの新番組として「鬼平犯科帳」を作ってもらいたいです。
鬼平以下、キャストを全く入れ替えて。
そうすれば、また原作を1話目から新作として作れますしね。
さらに、ココ大事なんですが。
やっぱり鬼平は歌舞伎役者に演じていただきたい。
過去の鬼平は八代目松本幸四郎、萬屋錦之介、二代目中村吉右衛門と、歌舞伎
出身の役者さんが演じていますんで、その流れは継いでもらいたいですね。
(1本だけ丹波哲郎の鬼平シリーズが、過去にあり)

さて。
軍鶏鍋屋の「五鉄」。モデルと云われている店は「ぼうず志ゃも」だけではありません。
同じ両国の「かど屋」。こちらは文久2年(1862)創業。
それと人形町の「玉ひで」。創業は宝暦10年(1760)。こちらは親子丼でも有名。
これらのお店も池波先生が通われた場所として、名乗りをあげていらっしゃいます。
いずれも江戸検一級二期会で食事をしましたが、それぞれ美味しかったです。
池波先生は「どこの店がモデル」とは言わなかったそうですが、それぞれの店が江戸
以来の味を守っている、とすればいいのではないでしょうか。

メガ78


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



にほんブログ村 歴史ブログ 幕末・明治維新へ
にほんブログ村


にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

スポンサーサイト

トラックバック一覧

コメント一覧

#1496 管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
#1497 大傑作
「鬼平」の素晴らしいところは、それまでの時代劇の主人公と違って、「五人くらいまでならイケるけど、十人位に囲まれたら殺られちゃうんじゃないか」と思わせる位の強さ、である点だと友人と話したことがあります。
もちろんフィクションなんだけど、その中にあるリアル!
それから終わりに流れる「インスピレーション」の渋さも初めて見た時は感動的でした。
#1498 甚左衛門さま
やはり原作が素晴らしいのでしょうね。
吉右衛門版「鬼平」が良かったのは、粂八とかおまさ、彦十、五郎蔵などの脇役陣も挙げられると思います。本文中でも触れましたが、亡くなられた俳優さんも多く、その方々の替わりも考えられないので、ここで最終回は仕方ないかなと思います。
「インスピレイション」は最高にいいですね。最初に聞いたときは時代劇にジプシーキングスの取り合わせにビックリしましたが、今や欠かせないですものね。

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する