オレデミー大賞 2016年中間発表 1月期

かなり遅れてしまいましたが、オレデミー大賞の中間発表です。
2016年1月期にチェックした地上波の連続テレビドラマは、29本でした。

作品賞ベスト10

10位 スミカスミレ テレ朝 金 23:15
9位  怪盗山猫 日テレ 土 21:00
8位  わたしを離さないで TBS 金 22:00
7位  スペシャリスト テレ朝 木 21:00
6位  いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう フジ 月 21:00
5位  お義父さんと呼ばせて フジ 火 22:00
4位  逃げる女 NHK 土 22:00

「スミカスミレ」は松坂慶子が「お婆ちゃん」と自称する設定に、ちょっと愕然としました。
まぁ、確かに彼女の年齢はリアルにその通りなのかもしれませんが、かつて子供の頃
「江戸を斬る」で紫頭巾のファンだった世代としては、軽くショックを受けますね。

「怪盗山猫」。ユウキという黒幕(?)の設定はいかがなものか?鉄仮面に生命維持の
コードをつけての登場には「あんたショッカーの首領かよ」って、ツッコミを入れたくなりま
した。あれだけで、もうコントですよ。

「わたしを離さないで」は重い・・・というより息苦しく感じました。こういうテーマをテレビドラマ
で扱うチャレンジ精神は認めますが、やはり映像化するなら映画向けの話だと思います。

「スペシャリスト」は2時間ドラマの延長だそうで、それを見ていなかったワタクシとしては、
上川隆也が演じている人物がどれほどヤバイ奴なのかイマイチよくわかりませんでした。
それ以外のところではまずまず面白かったと思います。夏菜がもうちょっと前面に出て
くるのかと思いきや、それほどでもなかったですね。

「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」・・・タイトルが長すぎ。これで奇をてらっ
てるんだとしたら、残念です。若い人ばかりが出るドラマの中で、八千草薫の存在が
柔らかで良かったですが、途中から出なくなったのは残念でした。高橋一生はやはり
上手いですね。小さな役でも、観る者の記憶に必ず足あとを付けていきます。

「お義父さんと呼ばせて」。エンケンさんはもう遊び尽くされちゃったってカンジでしょうか。
これだけイジリ尽くされたら、もういいでしょう。
この辺りで原点回帰して、またシリアスな悪役を見せて欲しいものです。

「逃げる女」で、そのシリアスな遠藤憲一が見られました。刑事ですから悪役ではありま
せんが、彼から冤罪の罪を着せられた主人公・水野美紀の視点から見れば敵役に
なるワケです。こういうエンケンさん、やっぱりイイです。
しかし、このドラマで圧巻だったのは仲里依紗。本当にイカレちゃったんじゃないだろう
かと、こっちが心配しちゃうほどのイカレっぷりで圧倒されました。恋愛偏差値ばかり
気にしてるようなタイプの女性が彼女の守備範囲かと思っていましたが、そんなコトは
ないんですね、お見逸れいたしました!
撮影も手持ちのカメラを多用して、「逃げる」という緊張感を上手く演出していました。
視聴率は悪かったようですが、佳作です。

3位  ナオミとカナコ フジ 木 22:00
最近、内田有紀はDVを受けている役柄が多いような気がしますが、ついにこのドラマ
ではDV夫の佐藤隆太を殺してしまいました。もっとも、殺人をそそのかしたのは親友で
共犯者の広末涼子です。
キャンドルジュンも殺されていないかという余計な心配はさておき、ドラマはこの2人
が完全犯罪を目指す方向で描かれます。そしてその緊張感をアップさせる登場人物
がさらに2人。
内田有紀とヒロスエを助ける中国人社長の高畑淳子と、逆に彼女らを追い詰めて
いくDV夫の姉・吉田羊。高畑社長が助け舟を出してくれたかと思えば、羊姉が執拗に
追い廻し2人の逃げ場をツブしてゆきます。
ステレオタイプの中国人でガンガン押してくる高畑社長と、弟を溺愛するあまりストー
カーのように2人を追い続ける羊姉。
「面白いドラマに、いい脇役アリ」とは正にこのコト。
ラストシーン、吉田羊の表情で全ての結末を想像させる演出も良かったです。

2位  ちかえもん NHK 木 20:00
「出世景清」の大ヒット以来、どっぷりとスランプに落ちてしまった浄瑠璃作者の近松
門左衛門(松尾スズキ)が、ひょんなことから大店のボンボン徳兵衛(小池徹平)と
遊女お初(早見あかり)の愛憎劇に巻き込まれ、名作「曽根崎心中」を書き上げるに
至るまでのストーリー・・・と書くと本格的時代劇のようですが、話はほぼコントのよう
な展開で進んで行きます。
毎回、昭和のヒットソングの替え歌を松尾門左衛門が唄い、彼の脳内で繰り返し
練られる「赤穂四十七士」の討ち入りシーンは奇をてらうあまり、いつもグダグダ。
さらに、彼を「ちかえもん」と呼んで付きまとってくる、小汚いナゾの飴売り青年の万吉
(青木崇高)が周囲を引っかき回し、門左衛門は振り回されっぱなし。
ほとんどコントか小劇団のノリで、お話は進みます。
しかし、ドラマは脱線しそうで、ちゃんと線路の上を走っているのです。この展開は松尾、
小池が出ているせいもあるからでしょうか。なんとなく「あまちゃん」の作り方と似たよう
な印象を与えてくれました。細かいギャグに笑ってるうちに、大きなストーリーに引き
こまれていく、あの感じです。
また、この時代(元禄期)の劇場に屋根がない、人形が一人遣いである、などの時代
考証も押さえる所は押さえてあるので、歴史モノの説得力も持っています。
そして、最初はただ煩いと思っていただけの万吉が、実は門左衛門にとってかけがえの
ない存在であったことがわかるラスト。このあたり、ちょっとしたファンタジーなのですが、
ホロッとさせてくれるシーンです。
好き嫌いはあるでしょうが、「あまちゃん」のような展開のドラマが好きな人なら、ハマる
こと間違いナシです。

1位  あさが来た NHK 月~土 08:00
いろいろ考えたんですが、3月中に最終回を迎えたドラマの中でワタクシが一番ハマった
ドラマは結局のところ、コレでしたね。
江戸時代から始まるというストーリーもさることながら、波瑠、玉木宏、近藤正臣、宮崎
あおいらの主演陣に加え、ディーンフジオカ、山内圭哉、三宅弘城、清原果耶らといった
脇役もそれぞれ見せ場が用意されていて、観ていて次の展開が楽しみでした。
まぁ、ワタクシの好みから言うと、朝ドラってのは昔の「おしん」みたいなシリアスで辛い
ドラマより、朝食食べながらライトに観られる作りの方がいいですね。
それと、今回はゲストで「山本耕史が土方歳三として出演した」というのも嬉しいポイント。
まんまとNHKの仕掛けた罠にハマっているわけですが、こういう罠なら喜んで飛び込み
ますよ、ワタクシは。
ところで、「朝ドラでは初めてのちょん髷」って言ってましたけど、かつて斉藤由貴が主演
した「はね駒」でもちょん髷の人が出てきたような記憶があるんですが・・・ワタクシの
記憶違いでしょうか・・・?

続いて、深夜枠ベスト3!

3位  神奈川県厚木市ランドリー茅ヶ崎  TBS 火 25:11
2位  ニーチェ先生 日テレ 土 26:55
1位  東京センチメンタル テレ東 金 24:12

「ランドリー茅ヶ崎」、「ニーチェ先生」ともにほぼワンセットの中で作られていて、チープ
ではありますが、こういうドラマはワタクシは好きです。
「東京センチメンタル」は街角うんちくガイドドラマみたいになるのか・・・と思っていたの
ですが、そういう部分は抑えめにして、抒情的な上質ドラマに仕上がっていました。
主演の吉田鋼太郎はダンディな魅力がありますが、クセも強いので「下町の和菓子屋
職人」というのはどうなんだろうと最初は思いました。普段はにこやかに接客しながら、
裏では闇社会にその人アリと云われたスナイパーとか、そんな余計なコトを感じさせて
しまうのではないかと。
ところが「バツ3の中年オヤジ」というチョイダメな部分が上手に醸し出されていて、と
ても親近感のあるキャラに仕上がっていました。
これはアルバイト店員役の高畑充希のツッコミ芝居が、とてもいいアクセントになって
いたからだと思います。おそらく和菓子作りでは一流の腕をもつ主人に、私生活での
バツ3ぶりをネタに徹底してイジリ倒す、でもどこかでダメ中年の幸せ成就を願っている
彼女の視線が、視聴者と重なっていたからでしょうね。
もちろん、鋼太郎サンの役作りあってこそのモノですが。佳作です。

各個人賞。

主演男優賞
青木嵩高「ちかえもん」 遠藤憲一「お義父さんと呼ばせて」
主演女優賞
波瑠「あさが来た」 水野美紀「逃げる女」
助演男優賞
西島隆弘「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」
助演女優賞
仲里依紗「逃げる女」 吉田羊「ナオミとカナコ」
新人賞
松井玲奈「フラジャイル」 フジ 水 22:00 「ニーチェ先生」
      「神奈川県厚木市ランドリー茅ヶ崎」
清原果耶「あさが来た」

舞台美術賞
ちかえもん
撮影賞
逃げる女
衣裳賞
東京センチメンタル
いつかティファニーで朝食をseason2 日テレ 土 25:25
主題曲賞
島谷ひとみ『心のままに』 「愛おしくて」 NHK 火 22:00

総評
2016年1月期のドラマは全体的に不作だったように思います。
次回を楽しみにして待つ!というドラマがベスト3以外にほぼ無かったです。
BSプレミアムで「鴨川食堂」(主演・萩原健一、忽那汐里)という連続ドラマを放送して
いました。BSなので選外でしたが、実は1月期に一番面白かったドラマはこの「鴨川
食堂」でした。ショーケンと忽那汐里の親子というキャラクターを、派手な事件や設定
に頼ることなくしっかりと描き込んでいたからだと思います。

4月期のドラマも出そろった感じですね。
今期はけっこう面白そうなドラマもあるので、楽しみにしています。

メガ64
テレ東金曜日深夜の「ナイトヒーローNAOTO」と「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」
も、ワタクシのイチ押し若手女優・黒島結菜と松岡茉優が連続して見られるので、
よろしいかと存じます!


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#1431 ああ夢よ良き友よ
「ちかえもん」は大変面白かったです。
昭和歌謡の替え歌とダンスには、思わず噴いてしまいました。
北村有起哉の義太夫節が、吹き替えでなく実演だったのは凄いですね。
近松を助けに来た万吉の「今日のこの日のためにわいは不孝糖売り万吉になったんや~!」という台詞と、近松の子供時代の回想が合致した時は、不覚にも泣けました。
彼の正体が本当にそうだったのか謎は残りますが、「ウソとホンマの境目がいちばん面白いんやおまへんか」なので、穿鑿するのは野暮でしょうね。

「あさが来た」は、新選組を「借金をしておきなから返済はしない踏み倒し集団」と印象づけてくれたドラマだったと思います(笑)
実際は、大坂の豪商10軒から合計4千両を借用し、うち3千両は3日後に返済したのに。
その直後に二条城警備→大坂転陣→伏見転陣→墨染狙撃事件→開戦となって、残り1千両を返済できなかったと思われます。
ドラマのあさなら、天保山で出航待ちしている新選組から取り立てても良かったのでは。
#1432 東屋梢風さま
「ちかえもん」は一歩間違うとコントですが、そうならずに時代劇としていたところが上手かったと思います。実際の近松は「曽根崎心中」の成功で大坂に移り住むので事実とは異なりますが、あの作風ならフィクションとして割り切れますしね。
それを考えると、ワタクシは万吉の正体はソレだったと思いたいです。

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