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2016年 元日

明けまして おめでとうございます。
本年も 当ブログに ぜひ遊びに
来てください。


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よろしくお願いいたします。

さて、新年のご挨拶を済ませましたところで、後半は恒例の・・・



オレデミー大賞 2015年中間発表 10月期

10月期にチェックした連続ドラマの総数は、なんと32本!
そんなに多くのドラマがあった?って一瞬数え間違いじゃないかって思いましたが、
間違っていません。リアルな数字です。
これはどうも、深夜ドラマで「全4話」というような話数の少ないドラマが多かったから
だと思います。若手の俳優やスタッフの起用、実験的な作品、いろいろと挑戦できる
時間帯を有効に使っていこうという、制作側の姿勢かもしれません。
では、作品賞のベスト10から!

10位 サムライせんせい テレ朝 金 23:15
9位  釣りバカ日誌 テレ東 金 20:00
8位  わたしをみつけて NHK 火 22:00
7位  偽装の夫婦 日テレ 水 22:00
6位  破裂 NHK 土 22:00
5位  無痛・診える眼 フジ 水 22:00
4位  デザイナー・ベイビー NHK 火 22:00

10位 前回の中間発表でこの枠は深夜枠に入れましたが、ドラマ製作本数が少ない
テレ朝はこれを深夜ドラマとして作ってはいないのだろうと判断して、ゴールデン枠に
移しました。錦戸亮の武市半平太はともかく、神木隆之介の坂本龍馬は全くそう見えな
いのですが、現代社会にもすぐに馴染んで商売人らしく立ち回るキャラクターは案外
リアルな竜馬に近いのかもしれません。

9位 西田敏行がスーさんというのには、やはり違和感はありましたが、濱田岳のハマ
ちゃん、広瀬アリスのみちこさんはそれらしい新鮮感が出ていて良かったです。小野武彦、
中本賢、笹野高史など映画版のレギュラーがワンポイント出演していたのも遊び心が
あって嬉しいサービス。

8位 全4話と短いドラマでしたが、配役が絶妙でストーリーもよく整理され見応えがあり
ました。主演の准看護師を演じたのは瀧本美織。「てっぱん」からのファンですが、女優
よりバンド活動を仕事の中心にしてしまったのかと、最近寂しく思っていましたが(ソニー
損保のCMも降りたみたいだし・・・)、今回のドラマを見て安心。これからも、もっとお芝居
をしてください!鈴木保奈美の存在も光っていました。

7位 性的マイノリティーをテーマにしたドラマは、深夜ドラマの「トランジット・ガールズ」も
ありました。偽装の夫婦は全編をコメディータッチで通して、主演の天海祐希と沢村一樹の
濃いキャラクターで乗り切ったトコロに成功があったと思います。テーマ自体は深刻なんだ
けれど、あえてエンターテイメントで消化してゆく・・・こういう作り方もアリですね。

6位 このドラマはなんといっても、主演の椎名桔平と対立し、極秘プロジェクトの裏工作に
奔走する官僚役の滝藤賢一が秀逸。彼の作りあげたエキセントリックなキャラクターが
ドラマの世界観を支えていたといっても過言ではないでしょう。

5位 中村蒼の演じたイバラが絵的にインパクトがあるんで、そっちに引っ張られてしまい
ました。一家4人殺人事件が物語の中心になっていましたが、西島秀俊が主演する為頼
医師の持つ病気を見抜く観察眼をもっと前面に出してドラマを作っても良かったように
思いました。

4位 こういうサスペンスは好きです。黒木メイサ演じる臨月の刑事、安達祐実演じる子供
を誘拐された母親、斉藤由貴演じる不妊治療技術者、それぞれの思惑が丁寧に描かれて
いて面白かったです。渡部篤郎が後半ちょっと存在感が薄くなっちゃったのが残念でした
が。

3位 サイレーン  フジ 火 22:00
菜々緒の極悪っぷりが話題となったドラマ。もう二人の主役の松坂桃李、木村文乃がマヌケ
なほどのスキだらけ刑事なので、菜々緒演じるカラの狡猾さがより際立ち。さらにカラに
恋する中年男の光石研。弱みを握られ絶対服従の要潤が脇を支え、カラのカリスマ性を
演出。最高の悪役キャラを作りあげましたね。

2位 下町ロケット TBS 日 21:00
え?これが2位?そう思われる方も多いのではないかと思います。だって視聴率は一番良か
ったし、確かに面白かったです。ただ、ここ最近「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「花咲舞
が黙ってない」「民王」と、立て続けに同じ作家のドラマ化を見せられているワタクシとしては
その展開になれちゃった、という感想も否めないのですよね。
制作者側もそれを感じてか、立川談春とか吉川晃司とか配役に変化球を投げてきて新鮮さを
見せようとしました。確かにそこには目新しさも感じましたが、今田耕司や吉田類の起用は
果たしてどうだったのか?奇をてらっただけじゃないの?と思わないでもありません。
まぁしかし、目の前の敵を一つづつやっつけていって、自ら成長し、仲間と友情を育み、最後
にラスボスを倒す!こういう少年ジャンプ的な展開は人気の王道ですな。

1位 コウノドリ TBS 金 22:00
医療系ドラマの苦手なワタクシが今期のトップに推したのはこのドラマ。原作の漫画は全く
知らないので、ストーリーが原作通りなのかわかりませんが、かなりドライに斜めからしかモノ
を見ないと自負するワタクシが毎回泣きそうになりながらドラマを観てしまいました。特に
小栗旬のエピソードね。
主役の凄腕医師が天涯孤独の身の上で、実はピアノの名手でもあり、ナゾのピアニストとして
活動もしている・・・てのはいかにも漫画らしい設定ではありますが、出産が必ずしもハッピーな
結末ばかりではない。でも、人生は悲観することばかりではない、ということを説教臭くならず
にうまく描けていたと思います。

深夜枠のベスト3は、コチラ!

3位  劇場霊からの招待状 TBS 金 27:09
2位  トランジット・ガールズ フジ 火 23:40
1位  おかしの家 TBS 水 23:53

3位 映画「劇場霊」の公開に合わせて、AKB48のメンバーがそれぞれ主演を務めたオムニバス
ホラードラマ。「世にも奇妙な物語」みたいと言ってしまえばそれまでですが。ホラーには詳しくない
のですが、けっこう怖く作ってたと思います。
2位 ガールズ・ラブっていうんですかね。義姉妹同志の恋愛がテーマで、入浴シーンやベッド
シーンなんかもあり、きわどい描写があるわけじゃないんだけど、「偽装の夫婦」とは違った
リアル感がありましたね。義妹が親友に姉が好きだと打ち明けると、その親友は「よくわからない
けど引いたりしないよ。そういうのって最近けっこう普通じゃん」みたいな答え方をします。んー、
これが当世の、この手のテーマに対するリアル感なんでしょうか。
1位 コレですよ、こういうドラマを待っていました!という、まさにワタクシのド・ストライクの深夜
ドラマ。何気ない日常を切り取ったようなストーリーが俳優陣の個性的な演技で、どこにもない
別世界に変わるとでもいうんでしょうか。オダギリジョーは深夜ドラマになると、その魅力を最大限
に発揮してくれますね。そして八千草薫の佇まいの美しさ。

各個人賞。

主演男優賞
阿部寛「下町ロケット」 オダギリジョー「おかしの家」
主演女優賞
菜々緒「サイレーン」 石原さとみ「5→9」 フジ 月 21:00
助演男優賞
滝藤賢一「破裂」 吉川晃司「下町ロケット」
助演女優賞
鈴木保奈美「わたしをみつけて」 八千草薫「おかしの家」

舞台美術賞
おかしの家
撮影賞
いつかティファニーで朝食を 日テレ 土 25:25
衣裳賞
掟上今日子の備忘録 日テレ 土 21:00
主題曲賞
Superfly『黒い雫』 「無痛・診える眼」
安田レイ『あしたいろ』 「結婚式の前日に」 TBS 火 22:00

総評
今期のドラマはなかなか秀作が多かったように感じました。その代表作が「下町ロケット」と
「コウノドリ」で、丁寧なドラマ作りの印象を受けました。これは2つともTBSですが、TBSは
新しく深夜ドラマをシリーズ化することも発表。その第1弾が「おかしの家」だったのですね。
次回作もこれくらいの完成度だと、ドラマのTBSの面目を保ってくれるという所でしょう。
一方、フジは「無痛」や「サイレーン」などサスペンスは面白かったですが、「オトナ女子」では
80年代のトレンディードラマの手法全開で、時代遅れの感がアリアリ。女性の仕事・恋愛・
結婚という同じテーマを扱ったドラマは「いつかティファニーで朝食を」もありましたが、こちら
の方が視聴者の共感を得る作り方をしていたのではないかと思います。

さて、昨年2015年のオレデミー年間大賞は次回。
選考委員(ワタクシひとり)が、箱根駅伝をテレビ観戦しながら決めていきます!


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



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[ 2016/01/01 ] 番外編 | TB(0) | CM(6)

ますます幅を広げて

 お目出度うございます。イッセイさんのおかげで、東大和市周辺を含む幕末多摩の景色が立体的に見えてきました。
 古文書の裏側に籠められている特有な事象の解明、楽しく拝見しています。今年はますます幅を広げて、様々な世界をご紹介下さるようお願い致します。
[ 2016/01/01 09:04 ] [ 編集 ]

野火止用水さま

おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
地元の郷土史に惹かれてはじめましたが、知れば知るほど、もっとその裏にあるものや近隣との関連、中央との関連を知りたくなっていきますね。
今年もいろいろとアドバイスをお願いいたします!
[ 2016/01/02 11:08 ] [ 編集 ]

あけまして

おめでとうございます。
今年も貴方様の抜群のエッセイと郷土史、新撰組漫画を心から堪能させていただきます。御ブログの益々の発展をお祈り申し上げます。
[ 2016/01/03 18:45 ] [ 編集 ]

甚左衛門さま

おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
甚左衛門さんからは、いろいろと教えていただくことも多く、いつも興味深くコメントを読ませていただいております。
これからも、ぜひご贔屓に!
[ 2016/01/04 22:46 ] [ 編集 ]

私見

この中では「サムライせんせい」をほんのチラッとだけ見ました。
龍馬の「これくらい薩長同盟に比べたら簡単じゃ」とかいうセリフが聞こえて、
武市先生は薩長同盟を知ってるのか?
現代に来てから急いで幕末史を勉強したのか?
現代文の活字本をすぐに読みこなせたのか?
などと思った記憶があります(笑)

こちらには挙がっていませんが、木曜時代劇「ぼんくら2」を見ました。
展開がやけに思わせぶりで、やや冗長だったような。
でも、庶民の暮らしぶりの描写は好きでした。
[ 2016/01/11 17:10 ] [ 編集 ]

東屋梢風さま

ワタクシいたる所で言っているのですが、NHKのドラマは近年、本当によくできていると思います。
「ぼんくら2」は仰るように、確かにストーリーが間延びしているようで、あまり面白いとは言えませんでしたが、セットや長屋の生活ぶりはよくできていましたね。お正月のスペシャルで放送した「吉原裏同心」もその辺りがよく作られていたと思います。

昨年、NHKがドラマで激しくスベったのは結局「花燃ゆ」だけだったように思います。
しかし、「真田丸」は初回を見て引き込まれました。大いに期待しています。
[ 2016/01/12 12:42 ] [ 編集 ]

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