新選組漫画 147

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沖田さんがどれほど信心深かったかはわかりませんが、江戸時代の人々にとって
神社仏閣への参詣・参拝は今の人よりもっと身近なものだったのでしょうね。

先日、S学園中学校という都内の私立中学校のご依頼で、都内にある神田明神と
湯島天満宮(湯島天神)のガイド講座をしてまいりました。
このS学園さんは、毎年中学2年生に「江戸文化歴史検定」の3級テストを受験させ
ているそうでして、その本番試験前に対策講座をするのだそうです。
その講師を、江戸検1級合格者の中から選んで講座をするようなのですが、今年の
講師はワタクシに回ってきたというワケなのです。

江戸検では、毎年「今年のお題」として、決まったテーマの問題が多く出題されますが、
今年のお題は「江戸の神社とお祭り」になっています。
ということで、江戸の代表的な神社の中の一つである神田明神と湯島天神のガイド
ということになったのであります。

講座はワタクシだけではなく、江戸検協会のスタッフの方が進行を勤めてくれました。
「3級検定試験対策」ということですので、クイズを何問か出しながら進めましたので、
生徒さんにも楽しんでもらえたようです。
せっかくですので、その中から何問か出してみましょう。
みなさんも考えてみてください。

【1】 祭りの行列が江戸城に入り、将軍様もご覧になったということから、神田明神
のお祭りは、俗に何と呼ばれていたでしょう?
い) 大江戸まつり
ろ) 天下まつり
は) 日本(にっぽん)まつり
に) 時代まつり

【2】 神田明神のお祭りは、「付け祭」といって、山車とともに曳かれる動物や物語を題材
にした、巨大なオブジェが江戸庶民に大人気でした。当時、実際にあって絵にも残っている
巨大なオブジェにされた生きものとは、次のうちどれでしょう?
い) カブトムシ
ろ) ナマズ
は) イカ
に) スズメバチ

【3】 
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上の写真は湯島天満宮境内にある「奇縁氷人石」という石柱です。江戸時代、この
石柱はどのような目的で置かれていたでしょう?
い) 夏の暑い日に、抱きついて身体を冷やすために置かれていた
ろ) 日時計として時刻を知らせるために置かれていた
は) 旅人にとって距離の目安になるように一定の距離ごとに置かれていた
に) 迷子や行方のわからない人を捜すために置かれていた

答えは下をクリック
正解は・・・

【1】 ろ
神田祭は幕府公式の祭礼であり、幕府の費用負担により御台所(将軍正妻)や大奥女中
がオーダーした仮装行列などが巡行した。江戸城内まで行列が入り、将軍の上覧を許され
たのは、他に山王神社(現・日枝神社)の山王祭で、神田祭と隔年で祭礼が行われた。
しかし、根津権現祭礼も一時、天下祭りに加えられたことがある。

【2】 ろ
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江戸時代の人々は、地震は地中にいる巨大ナマズが引き起こすものだと思っていた。
ナマズの頭の上にあるのは「要石」といって、ナマズの動きを押さえている石。

【3】 に
石柱の右側に「たつぬるかた」、左側に「をしふるかた」とある。迷子を捜す人はその
特徴を書いた紙を右側に貼り、情報を持っている人が左側に連絡先などを貼った。
嘉永3年(1850)のもの。東京では他に、日銀近くの一石橋のそばにこの氷人石と
同様の「満よひ子の志るべ」という石柱が残っている。
湯島天満宮は「富くじ」が行われるなど、人が多く集まる場所だったので、このような
ものが置かれたと思われる。
なお、氷人とは「月下氷人」のこと。「月下老」と「氷人」という二つの中国の故事から
できた言葉で、元々は仲人など二人の間を取り持つ人をいう。

どうでしょう?
中2用問題、できましたか?
【3】は3級レベルより、難しいかもしれません。

3級は江戸検のエントリー・クラスではありますが、中学生で合格するのはかなり難しい
と思います。よほど日本史が好きで、大河ドラマは毎年見てるし、鬼平犯科帳は原作は、
もちろん、テレビドラマは中村吉右衛門だけでなく、松本幸四郎(八代目)、丹波哲郎、
萬屋錦之介の全てのシリーズを見ています!というような子なら別ですが・・・。

全ての生徒さんが歴史が好きというワケじゃないでしょうし、しかも当日は中間テストの
最終日だったそうで・・・。みんなテストを終えた後で羽根を延ばしたがっているタイミング。
こりゃ、ちゃんと聞いてくれるかな・・・と不安な中でガイド講座を始めましたが、けっこう
みなさん興味をもって聞いていただき、予定通りの内容を話すことができました。

江戸検に合格するのは難しいかもしれませんが・・・。
しかし、学校や高校・大学の入試とは違い、趣味として日本史や日本文化を知りたいと
思ってる人なら、合格は近いと思います。
生徒の皆さん、がんばってね!


「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」



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コメント一覧

#1317 講師役お疲れ様です
このレベルは、おかげさまでなんとかクリアできました。
「鬼平犯科帳」全部は見ていませんけど、時代考証に関する本は多少読んだので。
稲垣史生、名和弓雄、三谷一馬、石川英輔、杉浦日向子など、今も本棚にあります。

中学時代、英検の受験が推奨されていましたが、江戸検のほうが面白そうに思えます。
ただ、そう思うのは今だからであって、中学生の頃に受検を指導されたとしたら
あまり楽しくはなかったかも(笑)

先日の講座のお話も、お差し支えなかったらお聞かせください。
#1318 東屋梢風さま
東屋さんなら1級に合格できるでしょうね。
ただ、2級3級は江戸文化についての設問が多いのですが、1級は歴史を問う設問が多かったような印象がありますね。幕府の職制や各藩のこと、学問、宗教、などなど。範囲がけっこう広いので、苦手な分野まで手をつけなければならないのが大変でした。

ちなみにワタクシが受験した年の「お題」は「江戸城と大奥」でした。「幕末」「街道」「江戸の食」などがお題となった年もあります。

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