池田屋事件150年目

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今回、漫画のサイズをちょっと大きくしてみたんですが、いかがでしょうか?

最近、やけに新選組関連のテレビ番組や、雑誌の特集が組まれているなぁと思ったら、
池田屋事件から150年という節目だったんですね。
この事件によって新選組は後世「時代遅れの暗殺者集団」というレッテルを貼られて
しまうワケです。しかし、どうでしょう。当時政権は幕府にありましたし、孝明天皇もその
政権維持を支持していました。
一方、池田屋に集まっていた志士たちは「京の町に火を放ち、天皇を拉致」する計画を
立てていたと云います。これ以上ないテロです。
新選組は一種の警察組織でしたから、テロを未然に防いだだけに過ぎません。その目的
も捕縛であり、斬り合いになったのはその場の流れによるものです。

池田屋事件のせいで明治維新は1年遅れた、という人もいますが、それは新政府の中心
に長州が座ることができた結果言えることで、当時の目線で見れば新選組は京都の治安
を守ったのです。
もし、池田屋に集まった志士の計画が実行されていたら、それこそ日本はどうなって
いたことか。

とはいうものの・・・古高俊太郎に対する土方さんの拷問は、やはりやり過ぎです。。
足の甲に五寸釘を打ち込み、ロウソクを垂らすなんて・・・。
江戸時代も中期以降は、犯罪者への拷問も行き過ぎのないように厳しいルールが作られ
ていました。それを考えるとあまりに過酷な責めと言えます。

自白した後、古高さんは京都六角通りの六角獄舎という場所に身柄を送られます。
しかし、長州の起こした蛤御門の変のとき、騒ぎの中で幕吏に処刑されてしまいます。
あの世で、土方さんと何か話をしたのでしょうか・・・。


「このボタンは人間の脳ミソをトコロテンにする機械だよ、和登サン」


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コメント一覧

#784 池田屋事件150年目
「 当時の目線で見れば新選組は京都の治安を守った」なるほど、そこまでのメッセージはなかなか出てきませんので、新鮮です。Junpei
#785 Junpeiさま
歴史というのはどうしても勝者の目線で作られてしまうので、池田屋事件も長州・土佐
浪士たちが犠牲者のように語られてしまいます。
来年の大河ドラマは長州藩側が主人公なので、またこういう目線で作られるのかと思う
と「はーーッ・・・」とため息が出ます。吉田松陰はテロ容認の立場だった、という
ことをキチンと描いていただきたいですね。
#786 メジャーデビューの功罪
池田屋事件、よく知られているようで、意外に不明の点が多いですね。
在野研究において解明の努力が続けられてきましたが、
学術研究でも近頃ようやく対象として取り上げられるようになりました。

五寸釘と百目蝋燭の拷問は、事実かどうか疑問です。
永倉新八と交流があったという松村巌の『近藤勇』(1903)が出所だそうですが、
永倉の『浪士文久報国記事』には出てきません。
それに、伝わっているとおりなら、外傷性ショック死のおそれがあるのでは…
当時の人とて、医学的知識はなくても、経験則でわかるでしょう。
供述がとれないまま死なせてしまうのは、絶対避けるべき事態なので、
拷問したならもう少し手段を選んだろうと思います。

そのほかのご意見には概ね同感です。
世間には「志士たちは池田屋に集まり謀議しただけだから
新選組が襲撃したのは過剰防衛、不当な弾圧」という意見もあるようですね。
しかし、池田屋事件の前には、幕府側の人物が脅迫・暗殺されるなど
物騒な事件が相次いでいたので、過剰でも不当でもないでしょう。

手軽に読める研究本としては、当方でも紹介しているこれらがオススメです。
冨成博『新選組・池田屋事件顛末記』/ 中村武生『池田屋事件の研究』
#787 東屋梢風さま
記事では確かにああ書いたものの、実はワタクシも古高への拷問はかなり
疑っている一人であります。
江戸時代も中期以降は、かなり拷問に対して規制が設けられていましたから、
あのようなルールから逸脱した行為が行われていたのは、いくら新選組が幕府の
正式機関ではないにしても疑問です。
いくら時間がないからと土方が焦っていたとしても、仰るように古高を死なせたり、
嘘の自白を強要したことがわかれば、新選組の信用は一気に失墜してしまいます
からね。

当時の長州藩士のやっていたことは、明らかにテロです。
彼らのやった事を「時代を変えるためのやむを得ない手段」と評価してしまうと、
現代の中東あたりの自爆テロも「見方を変えれば正しいこと」になってしまうワケ
で、それでいいのかよと思います。
歴史も当時の視点に立った公正な評価が必要ですよね。

本のご紹介ありがとうございます。
手に入れて読んでみたいと思います!

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