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オレデミー大賞 2017年中間発表 10月期

2017年も残すところ、あとわずかとなってまいりました。
恒例のオレデミー大賞、10月期の発表です。

10位 マチ工場のオンナ NHK 金 22:00
 9位 トットちゃん テレ朝 月~金 12:30
 8位 アシガール NHK 土 18:05
 7位 先に生まれただけの僕 日テレ 土 22:00
 6位 奥様は、取り扱い注意 日テレ 水 22:00
 5位 この声をきみに NHK 金 22:00
 4位 コウノドリ TBS 金 22:00

「マチ工場のオンナ」 今期、零細な下町工場を扱うドラマが2本ありましたが、そのうちの
1本がコレ。もう1本の方は後述するとして、こういった「ニッポンのもの作り」を支える現場
をよりリアルにとらえたのはコチラのドラマでしょう。オンナが製造業の社長(内山理名)を
やるからどーだ、こーだというドラマではなく、業界そのものを俯瞰した話でした。
我々消費者は、「商品は安くしてくれるなら安くして欲しい」と思っていますが、そのモノが
職人の技術によっていかに手をかけて作られるかを見せられると、「その技術力ならこの
代価は納得です」と言わざるを得ないですよね。竹中直人のガンコなベテラン職人、吉村
界人の金髪ナマイキ新人、忍成修吾の常に冷静沈着な経理など、若干ステレオタイプな
キャラだなぁとは思いました。刈谷俊介の運転する車に舘ひろしが同乗するシーンに、あの
往年の刑事ドラマを思い出した人に10点。

「トットちゃん」 昼の帯ドラマですが、登場人物がほぼ全員実在の人物ということで、興味を
もって見ていました。時間も時間なので全話は見られませんでしたけど、清野菜名はよく特徴
をつかんでいたと思います。また、野際陽子を演じた真瀬樹里はサスガ実の娘だけあって、
雰囲気がソックリでした。気になったのがトットちゃんの恋人カール・祐介・ケルナー。調べて
みると、彼は架空の人物だそうです。
しかし、当時黒柳徹子に外国人ピアニストの恋人がいたことは事実だそうで、ストーリーその
ものはほぼ事実だとか。3日の休みが取れたら1泊3日で会いに行っていたとか本当のこと
のようで、「ザ・ベストテン」の司会をしながら、そんなことが!とビックリしました。

「アシガール」 最近流行りのタイムスリップ時代劇。かなりトンデモな話ですが、主演の黒島
結菜ちゃんがカワイイ。「自慢の長距離走で、恋する若君の足軽として貢献したい」という、
ちょっと「この子アタマ大丈夫かしら」と心配せずにはいられない危なっかしさが彼女にピッタリ
でした(褒めてます)。同世代の演技派・川栄李奈の登場シーンがもうちょっとあると、いいな
と思いました。

「先に生まれただけの僕」 日テレの報道番組に出演してる櫻井翔と小山慶一郎。リポーター
としては小山の方がうまいと思うのだけれど、ドラマになると櫻井の方が圧倒的に上ですね。
上手いというか、見ていて安定感がある。深夜枠で小山が出ている「重要参考人探偵」は見る
のが疲れて2話でリタイアしました。一方の「先に・・・」は完走。
ただ、このドラマに限って言えば、桜井は等身大の人物を演じてただけで、脇を固めていた人
が絶品に良かった。蒼井優、多部未華子、高嶋政伸、池田鉄洋、荒川良々などなど・・・。特に
副校長兼事務長役の風間杜夫が素晴らしかった。おかしみがあるんだけど、おふざけになら
ない。ギリギリのラインで楽しんでいるかのような、あのお芝居。サスガです。

「奥様は、取り扱い注意」 元公安で警察ジャーナリストの北芝健氏のインタビュー記事を読んだ
のですが、綾瀬はるかのドラマ中の格闘アクションは非常に実戦に近いのだそうで、褒めて
いました。公安関係者はみんな見ているんじゃないか、とも。現在放送中の「精霊の守り人」
といい、すっかりアクション女優ですね。
西島秀俊がフツーのサラリーマンなわけないと思ってましたが、やっぱり。この2人は「八重の
桜」のイメージが強いので、夫婦というより兄妹の格闘に見えたクライマックスでした。
「わにとかげぎす」に続き本田翼が好演。

「この声をきみに」 竹野内豊が「理屈ばっかりでカタブツのダメダメな中年オヤジ」を好演。
朗読サークルに入ることで生きがいを見つけるというお話です。地味ですが、こういう視聴率
に関係なく良作を作れるのがNHKの強みですね。

「コウノドリ」 医療ドラマの中でも、命の誕生をテーマにしているだけあって、感動するシーン
が多いです。今回は星野源や坂口健太郎、松岡茉優、吉田羊などレギュラーのエピソードが
増えたようで、続編を作る気マンマンなようですね。それにしても、他の動物は自然に誰の手を
借りるまでもなく出産できるのに、人間はなぜこんなに大変なのかと思います。
前作では鴻鳥先生が天才ピアニスト・BABYになるときは金髪になったりしてましたが、今回は
ほとんど変装せず。アレだと病院関係者が見たら、BABYの正体は丸わかりじゃないでしょうか。

3位 監獄のお姫さま TBS 火 22:00
昨年の「ゆとりですがなにか」ほどのキレは無かったにせよ、宮藤官九郎ドラマ。やはり面白い。
クドカンドラマの醍醐味は、どーでもいいような会話の応酬。あの、わちゃわちゃした雰囲気
ですね。今回でいえば、キョンキョンや菅野美穂らの雑居房のシーンですが、アレを見て
「あまちゃん」の海女小屋(もしくは海女カフェ)の渡辺えりや眼鏡会計ババァのシーンを思い
出しました。
姫の冤罪を晴らす動画を見つけた最終回ですが、そんな動画があることは最初の捜査で
わかっていそうなもんじゃないですかね。そのあたりラストへの収束のつけ方がやや雑に
感じました。

2位 陸王 TBS 日 21:00
たぶん、今期最大の話題作。役所広司を久しぶりにテレビドラマで拝見いたしました。
ワタクシ、自分では走らないのですがマラソンや駅伝のファンなので、ドラマのテーマ自体も
とても引き込まれる内容でしたね。ハッキリ言って、ケチのつけようがないほどの名作だと
思うのですが、同じ原作者ということもあってか「下町ロケット」での既視感があるんですよね。
ピエールや小藪がどんなにイジワルをしても、「いやいや、最後に絶対こはぜ屋と茂木は
逆転勝ちするよ」と予想がついてしまう所に、新鮮味がマイナスだったかな。

1位 刑事ゆがみ フジ 木 22:00
今期で一番の推しはコチラ。刑事バディものですが、主役の浅野忠信と神木隆之介のペア
が実に良かったです。浅野はこういうアウトロー的な役柄だとやはりオーラを発しますね。
民放初主演だそうですが、意外でした。
この弓神刑事に振り回される神木も、今まで演じてこなかったような役柄で新鮮味がありま
した。なにかと「バーカ」を連発する下着ドロの斎藤工や、ズルい家政婦の二階堂ふみなど
ちょっとしたゲストの使い方も秀逸。
過去の虚偽報告がバレて交番勤務へ降格となった弓神に、羽生(神木)が「フツー、辞め
ますよね」と言うと、悪びれもせず「(警察は)オイシイので辞めません」。続編を期待します。

深夜枠は・・・

3位 ワカコ酒3 テレ東 火 26:25
2位 フリンジマン テレ東 土 24:20
1位 ぼくは麻里のなか フジ 月 24:25

今期の深夜ドラマは全体として不調。
最近の傾向として、ネット配信用に製作したドラマを、配信後に深夜ドラマとして放送している
ものも多いようですね。その場合、ダイジェストになっていることもあるようなので、面白く
ないのはそういったこともあるのかなぁ。
ワタクシ、ネットでドラマは見ないので。

各賞は・・・

主演男優賞 役所広司(陸王)
         浅野忠信(刑事ゆがみ)

主演女優賞 綾瀬はるか(奥様は、取り扱い注意)

助演男優賞 風間杜夫(先に生まれただけの僕)

助演女優賞 山本美月(刑事ゆがみ)

美術賞 陸王

撮影賞 陸王

主題曲賞 「いいわけ」 JUJU (この声をきみに)

今期、一番視聴率を取ったのはテレ朝の「ドクターX」だそうです。オレデミー大賞では5シー
ズンめなのでランク外にしましたが、実際には見ていました。しかし、このドラマもワンパター
ン化が目立ち、医療ドラマとしての面白さはなくなってきたように感じます。まぁ、その方が
視聴者は安心して見ていられるということなのでしょうね。
その他、目についたドラマとしては「植木等とのぼせもん」(NHK)。植木等を演じたのが山本
耕史。ビジュアルは全く似せてないんだけど、声や話し方がソックリでビックリしました。山内
圭哉のハナ肇、浜野謙太の谷啓も良かったです。あ、主演の小松政夫役は志尊淳。
「民衆の敵 世の中、おかしくないですか?」(フジ)。舞台となる市がどれだけ大きいのかわ
かりませんが、市会議員選挙をテレビ中継する所なんてあります?一つのスキャンダルや
政策に市民全部が賛成に回ったり、リコール運動を開始したり、有権者はそんな単純なもん
じゃないでしょう。民衆を一番バカにしていたのはドラマ制作者(テレビ局)だったりして。
主演キャストの都合で大きくドラマが変わってしまったのが「今からあなたを脅迫します」
(日テレ)。結婚も妊娠も自由ですが、仕事の契約をしている間はそこは計算しといて欲しい。
敵地に乗り込もうとするクライマックス、「お前は危険だからココでクリスマスの飾りつけを
しといてくれ」なんて言われる主人公あります?少なくともアクションシーンがあるドラマだ
ってのは撮影前にわかっていただろうに。仕事選んでください。
「オトナ高校」(テレ朝)。三浦春馬、黒木メイサ、高橋克実、竜星涼などのキャストは良かった
と思うのですが、なんかイマイチ空回りしてた感じがあります。青春ドラマのパロディよりも、
「ラブホの上野さん」や「フリンジマン」のようなハウトゥー形式をとった方が面白くできたの
では?

年明けに年間大賞の発表です!

メガ95


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[ 2017/12/30 ] 番外編 | TB(0) | CM(2)