京都での新選組は、一種の警察部隊のようなもので、市中での不逞浪士や反幕過激派の
逮捕が主な任務でした。狭い路地や屋内での戦いが中心だったので、刀や鎗で戦う方が
効率が良かったワケです。
ところが幕府が長州征伐の計画を立てると、新選組も幕府方の1部隊として出陣させられる
かもしれません・・・となると、警察隊ではなく軍隊としての組織化が必要になってきます。
というコトで立案された新選組の「軍隊としての編成」、コレがが「行軍録」です。
「行軍録」には元治元年版と慶応元年版の2種類が確認されています。
元治版には「大砲」、慶応版には「小銃」「大銃」とあることから、新選組は刀鎗ばかりに
こだわった集団ではなく、戦争においては大小重火器による戦いを準備していた部隊だった
ということがわかります。
もっとも、この「行軍録」は立案しただけで、新選組がこの編成通りに実戦に出た実例は
ありません。長州征伐にも従軍していませんしね。
左之助さんは小荷駄方ということですが、彼は通常編成でも10番隊を指揮していたり、
殿(しんがり)部隊としての役目を負っていたのでしょう。近藤さんや歳三さんの信頼が
いかに厚かったかがわかります。

「なんだー。このボタンちょっと押してみるんだな。うーん、なんだー。」


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