オレデミー大賞 2016年中間発表 10月期

早いもので、今年も大晦日を迎えることとなりました。
10月期のドラマを振り返って今年のブログの締めと、いたします。
今期のドラマ鑑賞は全34本と、例年になく多い作品数でしたが、それだけにけっこう
佳作も多かったように感じました。ドラマファンとしては嬉しいことです。

作品賞。

10位 ドクターX テレ朝 木 21:00
9位  石川五右衛門 テレ東 金 20:00
8位  IQ246 華麗なる事件簿 TBS 日 21:00
7位  メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断 フジ 火 21:00
6位  スニッファー 嗅覚捜査官 NHK 土 22:00
5位  運命に、似た恋 NHK 金 22:00
4位  地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子 日テレ 水 22:00

「ドクターX」 シリーズも定着して視聴陸は今期ダントツだったようですが、それだけにストー
リーがワンパターン化してきました。「私、失敗しないので」も水戸黄門の印籠と同じ存在に
なってきました。医療ドラマというよりは、勧善懲悪の定番ドラマを見せられているよう。
予定調和がお好きな方ならいいのでしょうが。

「石川五右衛門」 ストーリーはかなり破たんしているトンデモ時代劇ですが、歌舞伎の「金門
五三桐」を原作にして、市川海老蔵が主演したことに意味があります。歌舞伎の中には「この
話を解体再構築したら、すごく面白いドラマが作れるんじゃないか」と思えるものがたくさんある
ので、そのきっかけになればと希望を込めてのランクインです。さすが海老蔵、歌舞伎の五右
衛門のイメージを現代風に変えつつも、ケレン味たっぷりに演じていました。
ちなみに歌舞伎の石川五右衛門の衣装・髪型・煙管片手の恰好は、江戸時代の歌舞伎役者
嵐雛助が開発したものです。團十郎や海老蔵ではありませんので、ご注意を。

「IQ246」 超天才が事件を解決!というので、かなり難解な事件のトリックを解き明かしてく
れるのかと思いきや、たいしたトリックが使われているワケでもなく、これなら杉下右京の方が
上でしょう。しかも後半、マリア・Tとの頭脳合戦はハッキングの応酬という「この人はこういう
コトができちゃう人です」という設定だけの展開で、トリックらしい話はナシ。これは脚本家の
手抜きでしょう。ワタクシが織田裕二なら現場で「なめとんのか!」と暴れます。
ていうかね、織田裕二とディーン・フジオカの役を交換した方が良かったんじゃないの?
ディーンならヘンなしゃべり方をしなくても、天才貴族のキャラを作れたような気がします。

「レディ・ダ・ヴィンチの診断」 解析診断部というホントに有るんだか無いんだかわからない
病院部署の話ですが、特にスーパードクターがいるわけでもなく、時に失敗をしそうになりな
がら治療をしていく展開は、「ドクターX」よりも医療ドラマらしさを感じました。それにしても
相武紗季は最近、トゲトゲしい役柄ばかり廻ってきますね。

「スニッファー」 阿部ちゃんと中車との共演ですから、つまらないワケがない!そういうコチラ
の期待値が高過ぎてしまった所はありますね。海外の原作ドラマは知らないのですが、起きる
事件やストーリーなどの設定が、少し浮いている感じがしました。キャラクターの設定などは
そのままに、事件の内容などは日本の刑事ドラマ風にアレンジしてしまっても良かったんじゃ
ないかと思います。

「運命に、似た恋」 アラフィフ女性に圧倒的な支持が集まったドラマと聞きましたが、そうなん
ですか?まぁでもNHKは「コントレール」や「さよなら私」「紙の月」などその辺りをターゲットに
した佳作ドラマを作り続けてますよね。単に恋愛ドラマではなく、丁寧に人物を描いている
所にアラフィフのおっさんもチャンネルを合わせて見入ってます。
周囲をザワつかせる女を演らせたら天下一品・山口沙也加、ここでもザワつかせます。

「地味にスゴイ!」 この手の業界ドラマは、実際にその現場を知っている人から見るとトンデモ
なシーンは多いのでしょうけど、知らない世界の話に楽しめました。石原さとみ演じる悦子の
暴走ぎみのキャラが、どんな世界にもやりがいがあって打ち込める場所があることを教えて
くれた気がします。「悦子は毎回違う服を着ているが、あの部屋のどこにそんな収納がある
のか」など校閲したい箇所はあるものの、面白かったです。

3位 黒い十人の女 日テレ 木 23:59
バカリズムの脚本が秀逸!黒い十人の女性たちは、全員が描ききれたとは言い難いものの、
水野美紀や佐藤仁美など乗りに乗って体当たりの芝居をしている様子が良かったです。
特に成海璃子はワタクシが「瑠璃の島」から注目してきた人ですが、それ以来のスマッシュ
ヒットではないかと思います。ストーリーはそんなに大した話ではないですが、女同志の
黒い肚の探り合いとか、アイスカフェオレのぶっかけ合い、プロレス技の応酬などの常軌
を逸脱した演出に、バカリズム脚本の斬新さを感じました。

2位 砂の塔 知りすぎた隣人 TBS 金 22:00
犯人はコイツじゃね・・・?という予測はなんとなくあったものの、このドラマの面白さはそこ
ではなく、やはりタワーマンションでのヒエラルキー問題でしょうね。マジで最上階に住む人
の意向に沿って生活しなきゃならないなら、タワーマンションなんて住むのは絶対イヤ!
って思うけど、タワーマンションはわかりやすい一例であり、どんな世界にもその世界なりの
ヒエラルキーが存在しますよってことですね。

1位 逃げるは恥だが役に立つ TBS 火 22:00
なんといってもガッキーでしょう。このところヒット作に恵まれなかった新垣結衣ですが、見事
に復活。彼女のイイトコ総浚いみたいな演出でした。たぶん、演出家はガッキーファンだね。
進みそうで進まない話の展開は、時に観ているこちらをイライラさせるものですが、それを
面白く観られたのは、この二人の妄想シーンにあったからだと思います。
「小賢しい女」と「プロの童貞独身」の二人の妄想を、「ニュース23」や「鑑定団」などのテレ
ビ番組のパロディに投影させたりして、ギャグにしていったのがノリよく展開できた理由なの
ではないかな、と。
石田ゆり子、古田新太、藤井隆、大谷亮平など脇も充実。星野源の主題歌と「恋ダンス」も
ドラマのヒットに大貢献。ドラマと主題曲って、やっぱり大事なんですね。

深夜ドラマ賞。

3位 拝啓、民泊様。 TBS 火 25:28
新井浩文の主人公がリストラにあい、民泊を(騙されて)はじめて、挫折するもののもう一度
正面から民泊を始めてみようという話。そこに黒木メイサ演じる妻との離婚危機からの再生
も絡んでくるわけですが、こう少し長く作って、民泊を軌道に乗せるくらいのところまで描いて
ほしかった感じです。

2位 警視庁ナシゴレン課 テレ朝 月 24:15
ナシゴレン課とか意味わからないし、突然ムード歌謡風の歌を全員で歌うのも意味不明。
でも、ワンセットものだし、キャストが古田新太とか勝村政信、猫背椿とかで舞台臭が
プンプンする。そういうの嫌いじゃない・・・てか、大好物。

1位 勇者ヨシヒコと導かれし七人 テレ東 金 24:12
まぁ、テレ東の看板番組ですから。1位ですよ当然。予算が少ないですけど。
深夜ドラマの王道ですよね。「フツーこんなの企画しても通らねーだろ」ってのを実現させて
しまう所に深夜ドラマの面白さがあるワケで、そこを正しく追及し、3シリーズめに入っても
ブレてない所に好感がもてます。
ただ、佐藤二朗に台本が用意されているのかが、気になるところではあります。

個人賞。

主演男優賞
星野源「逃げるは恥だが役に立つ」 市川海老蔵「石川五右衛門」

主演女優賞
新垣結衣「逃げるは恥だが役に立つ」 原田知世「運命に、似た恋」 
尾野真知子「夏目漱石の妻」 NHK 土 21:00

助演男優賞
古田新太「逃げるは恥だが役に立つ」「警視庁ナシゴレン課」

助演女優賞
水野美紀「黒い十人の女」 山口沙也加「運命に、似た恋」

新人賞
大谷亮平「逃げるは恥だが役に立つ」

舞台美術賞
「スニッファー 嗅覚捜査官」

撮影賞
「スニッファー 嗅覚捜査官」 「拝啓、民泊様。」

主題曲賞
星野源 「恋」 「逃げるは恥だが役に立つ」
Cocco 「樹海の糸」 「運命に、似た恋」

メガ80

2016年オレデミー大賞は、年明けに!

みなさま、良いお年をお送りください^^


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新選組漫画 177 豚と屯所

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松本良順は長崎でポンペに西洋医術を学び将軍家茂の侍医となり、文久3年(1863)には
緒方洪庵の後任として西洋医学所頭取に就任しました。
新選組との付き合いは元治元年(1864)10月に江戸で近藤勇の面会を受けたときが最初
で、良順は近藤に西洋事情を説きました。
慶応元年(1865)京都の西本願寺にあった新選組の屯所を訪れると、病気の隊士が多かった
ので、浴室を作り衛生面に気を付けること、豚を飼いその肉を食べて栄養をとることなどの
アドバイスを送りました。すると、土方が早速実行に移したのを見て、多いに関心したといいます。

江戸時代はけっこう獣肉は食べられていたようですが、狩猟によって獲った動物は食べるけれど
飼育した動物は食べない、というような習慣があったようです。もっとも、彦根藩では牛肉の
味噌漬けが名産品だったということから、絶対的なルールではなかったのでしょうけどね。
豚は農作物の肥料を作るために飼育されている例があったようですが、南西諸島では食用に
飼われていたようです。安政の頃になると薩摩藩でも豚を飼って食用にしていたという記録が
ありますので、西日本では幕末にはそろそろ食べられつつあったのかもしれません。

てことで、歳さんはすでに豚肉は食用になるって知っていたのではないでしょうかね。
新しモノ好きなところがあるから、すぐに食べてみたかもしれません。


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農兵の銃の、その後

慶応元年(1865)あたりまでの、農兵について「里正日誌」の記事をご紹介してきました。
この後、多摩・狭山丘陵地域の農兵としての大きな出来事は、「長州遠征要請」、「武州
世直し一揆鎮圧」、「相模観音崎警備」などが上げられます。が、これらの記事について
はすでに触れておりますので、興味のある方・もう一度ご覧になりたい方は当ブログの
2013年8~12月あたりまでの記事をご参照ください。

さて、戊辰戦争が始まると薩長新政府軍は農兵をその指揮下に置いて、討幕のための
兵力にしようと目論み、江川代官を名古屋まで呼び寄せます。
江川代官は、新政府軍が江戸に入った後も支配地を安堵できることを条件に、いち早く
恭順しました。しかし、農兵は地域を自衛するための組織であり、積極的に誰かを攻撃
するものではないとして、新政府軍への編入は拒否します。

この江川代官が恭順しているとき、甲陽鎮撫隊と名前を変えた新選組が甲州勝沼で
新政府軍と一戦交えているのですが、日野宿の農兵隊は甲陽鎮撫隊に参加しています。
つまり、代官とはまったく逆の立場を取っているのです。
後に日野農兵隊のリーダーだった佐藤彦五郎は新政府軍からの追求を受け、小銃など
も没収されてしまいます。

しかし、東大和市域をはじめとする狭山丘陵の農兵は、この時期の旧幕軍vs新政府軍
の戦いには干渉しなかったようです。仁義隊や振武軍といった諸隊が付近にやって来て
献金や炊き出しの協力を求められていますが、積極的な関わりは持っていません。

消滅した幕府から小銃を拝借していた農兵ですが、彼らはその後、銃をどうしたのでしょう?
「里正日誌」には次のように書いてあります。

「右の鉄砲については、文久3亥年中に御支配所の江川太郎左衛門殿の役所から、農兵
をお取立になられるとの仰せがあり、その御用のために村々より献金をして、元治2丑年
中に鉄砲を拝借させていただきました。
御一新後、農兵は御廃止となり右の鉄砲も返納すべきであると、明治2丑年に旧韮山県
官よりお達しがありました。そこで、悪徒予防のために従前通り鉄砲を拝借したいと申し
上げていたところ、以前に拝借を仰せ付けられた西洋ケヘール銃は明治3年4月中に
御引上げになり、さらに書面の西洋ミニヘール37挺を拝借仰せ付けられ、決して取締り
を怠ることのないようにしていたところ、一昨年の4月中に当御県庁より銃砲の御取調べ
があったときは、元戸長たちより手続きを書上げ申し上げましたが、なお今年2月中に
右銃類の御調べがあったときには、当区内小川村他18ヶ村と同様に書上げ申し上げる
べきところでした。
しかし、区内の蔵敷村他11ヶ村はお達しが行き届かず手違いがあり、書上げ漏れが
あったことは幾重にも恐れ入り奉ります。
今般、御県印の済んだ分を渡すとのお達しにつき、よって献金人の名前と人数を書き
添え申し上げます。なにとぞ、他の19ヶ村と同様に御沙汰くだされますように願い上げ
奉ります。以上。

   明治7年7月6日             第11大区
                              7小区 戸長 大熊長太郎
                              10小区 同 内野杢左衛門 印
                                    区長 下田半兵衛

  神奈川県令中嶋信行殿                                   」


明治維新を迎えて農兵制度は廃止となったけれど、地域の防犯のために小銃はその
まま村に預けられたままになっていました。さらに、旧式のゲベール銃は一旦回収され、
ミニエー銃が新たに貸与されたという経緯が語られています。
ただし、毎年銃の登録確認が行われていたようで、この書状は蔵敷村などで書類上の
不備があったのでそれを詫び、継続して銃を村に置いてもらえるように県に頼んでいる
という内容です。
日付は明治7年になっていますが、「里正日誌」には翌8年の鉄砲請け印帳も残されて
あり、その頃もまだ村々には小銃が装備され続けていたことがわかります。

「献金人の名前と人数」とあるように、銃を拝借する代りに献金をしたのは、旧幕府も
新政府も一緒だったようです。なんか、政府がレンタル業で金稼いでいるみたいですね。
蔵敷村は6挺借りて20円を献金。奈良橋村は3挺で25円、高木村は3挺で20円、宅部
村は3挺で8円、後ヶ谷村は3挺で14円、芋久保村は2挺で20円を献金しています。
各村で金額のバラつきがあるのがなぜなのかは、わかりません。

維新から10年近くが経ったときでも、東京中心から50km圏の多摩地域では、まだ警察
組織が脆弱であり、防犯は各村々の自衛が頼りだったことがよくわかります。
作っといて良かったな、農兵!

ただ、新しく貸与されたというミニエー銃ですが、これは当ブログで以前ご紹介した和製
のミニエー銃のことです。

「幕末和製西洋式小銃を追う!」(クリック!)

アメリカ製のM1855スプリング・フィールド銃を、幕府が湯島の製作所でコピーして
製造した銃です。しかし、この銃は銃身にライフルマークを刻むことができなかったという
技術的な欠陥があり、おそらく戊辰戦争など実戦で配備されることはなかったろうと思われ
ます。
新政府はこの銃を「捨てるのはもったいない、防犯の役くらいにはたつだろう」くらいの考え
で村々に配備したのでしょうね。

メガ79


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新選組漫画 176 猪目

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何度も見に行っている高幡不動尊の「土方歳三像」ですが、刀の鐺にまでは気が
つきませんでした。石原さとみちゃんに言われて、後日確認しに行った次第です。
校閲ガールがチェックしたものを、さらにチェックしに行くワタクシ・・・。

NHKの「朝イチ」にゲストで堺雅人さんが出演されていたときに、「真田丸の衣装で
使う鎧にハートマークがついていると、視聴者の方からご指摘がありまして」と
仰ってました。コレも猪目ですね。
ちょっと調べましたら、日本にそうとう古くからある意匠のようです。
魔除けの他、猪突猛進の意味もあるのかも知れないですね。毛虫とかムカデとか
後ろに下がらない生きものを意匠に取り入れるのは、武士って好きですからね。
でもなぁ。イノシシの目ってハートの形をしてるのかなぁ・・・。
ウチの周りはタヌキは出るけど、イノシシはさすがに出てこないので、よく見たこと
はないのですが。

さて、では実際の歳さんの愛刀の鐺にハートマークは付いているのでしょうか?
気になった方は、高幡不動尊の像を見たら、そのままモノレールに乗って一駅。
万願寺駅そばの「土方歳三資料館」に行って、確認してみてください。


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両国「ぼうず志ゃも」と、鬼平犯科帳ファイナル

時代劇ファンにはおなじみの「鬼平犯科帳シリーズ」が、12月2、3日の放送をもって
ついに最終回となりました。
池波正太郎原作、また俳優陣・スタッフもその世界観を非常に大事にされて制作され
ていたドラマなので、歴史ファンならずとも好きだった方は多かったと思います。ワタクシ
もその一人でした。

その最終回を記念してとか、鬼平を語り尽そうとか、そんな理由はなく全くの偶然なん
ですが、江戸検一級二期会の会合が、11月の末に両国の「ぼうず志ゃも」
にてありました。

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江戸の昔から続く軍鶏鍋の有名店ですから、ご存知の方も多いでしょう。
「鬼平犯科帳」には長谷川平蔵が密偵たちと密議を交わす場所として、「五鉄」という
軍鶏鍋の店が出てきます。
もちろん、「五鉄」は池波先生のオリジナル。フィクションなんですが、モデルに使われた
と云われているのがコチラの「ぼうず志ゃも」なんですね。
つまりは、池波先生が通っていらっしゃった江戸以来の老舗ということです。
創業は天和年間といいますから、1680年代です。江戸時代も初期ですよ。
赤穂浪士の事件だってまだ起きてない昔なんですから、恐れ入ります。

「ぼうず志ゃも」という一風変わった店名の由来は

イ)創業者が、近くにある回向院の元僧侶だったから
ロ)創業者が、船頭のケンカの仲裁に頭を丸めて入ったから
ハ)創業者が、元武士で刀を捨てるときについでに頭も丸めたから
ニ)創業者が、覚せい剤常習をバレないようにスキンヘッドにしたから

以上のうち、どれでしょう?
江戸検だと三級レベルの設問でしょうか。正解は後ほど。

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回向院の真ん前にあるとはいっても、とても落ち着いた店構えなので、見過ごして
しまうかもしれません。
玄関で履物を脱いで、二階の奥座敷に案内されます。
気分は鬼平・・・と言いたい所ですがワタクシは「うさぎ」がいいトコロですな。

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コチラがメインの軍鶏鍋。
軍鶏肉、つくね、長ネギ、白滝、大滝(の五郎蔵)が甘辛い醤油味で煮込まれ、これを
溶いた生卵にくぐらせて、いただきます。
「うめぇなァ、彦十」

軍鶏は鶏肉に比べると、やや歯ごたえがありますかね。
味付けはやや濃い目ですが、それが軍鶏のしっかりとした肉質に合うんですね!
・・・なーんて「肉レポ」は寺門〇モンみたいなので、ここらでヤメ。
この日は12人ほどのメンバーが集まって、江戸談義に花を咲かせましたとさ。

鬼平犯科帳のドラマが終わるのは残念ですが、また一方で、これで良かったとも
思っています。
第1シリーズが始まってから27年。さすがにレギュラー陣の高齢化は目立つように
なりましたし、亡くなられた俳優さんもいます。
池波先生は、ドラマ化にあたって、自分の原作以外のオリジナル・ストーリーは禁止
したそうです。鬼平犯科帳以外でも池波原作であれば、短編小説をアレンジすること
はOKだったそうですが、それにしてももう原作の新作は生まれないわけですから、
今後は過去作品のリメイクを作っていくしかありません。
こんなことからも、二代目吉右衛門版の鬼平は今回のスペシャルをもってファイナル
とするのは、正解だったかなと思います。

で、しばらくしたら、全くの新番組として「鬼平犯科帳」を作ってもらいたいです。
鬼平以下、キャストを全く入れ替えて。
そうすれば、また原作を1話目から新作として作れますしね。
さらに、ココ大事なんですが。
やっぱり鬼平は歌舞伎役者に演じていただきたい。
過去の鬼平は八代目松本幸四郎、萬屋錦之介、二代目中村吉右衛門と、歌舞伎
出身の役者さんが演じていますんで、その流れは継いでもらいたいですね。
(1本だけ丹波哲郎の鬼平シリーズが、過去にあり)

さて。
軍鶏鍋屋の「五鉄」。モデルと云われている店は「ぼうず志ゃも」だけではありません。
同じ両国の「かど屋」。こちらは文久2年(1862)創業。
それと人形町の「玉ひで」。創業は宝暦10年(1760)。こちらは親子丼でも有名。
これらのお店も池波先生が通われた場所として、名乗りをあげていらっしゃいます。
いずれも江戸検一級二期会で食事をしましたが、それぞれ美味しかったです。
池波先生は「どこの店がモデル」とは言わなかったそうですが、それぞれの店が江戸
以来の味を守っている、とすればいいのではないでしょうか。

メガ78


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